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Conference:MASHING UP vol.3

違和感は口にする! 犬山紙子さん、井上高志さん、高橋 朗さんが語った「思い込みの外し方」

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「しなきゃいけない」が溢れている私たちの毎日。そんな思い込みを外し、自由に働いたり好きに生きたりしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで、2019年11月7日・8日に行われたMASHING UPのカンファレンスに、エッセイストとして独自の視点から発信を続ける犬山紙子さん、「あらゆる人が自分の生きたいLIFEを選べる社会を」というチャレンジを続けるLIFULL代表取締役社長の井上高志さん、そしてアパレルメーカー勤務でありながらリユース、リサイクルの新規事業を立ち上げたアダストリアイノベーションラボ部長の高橋 朗さんを招聘。

Business Insider Japan 副編集長の滝川麻衣子さんのモデレートで、「思い込みの外し方」をテーマに、トークセッションを実施しました。

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心と社会システムとテクノロジーから考えるwell being

立ち見もでるほどの大盛況の中、「“しなきゃいけない”、また、“◯◯だから、できるわけがない”といった思い込みを外したい。御三方それぞれの思い込みの外し方や、自由度の高い価値観についておうかがいしたい」と口火をきったのは滝川さん。

これに対し、スケールの大きい返答で会場を沸かせたのが井上さんです。

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LIFULL 代表取締役社長の井上高志さん。

人類の幸せと世界平和を50年以内にやり切りたい。LIFULL』という社名も、あらゆるLIFEをFULLにしたいとつけました」ときっぱり。

そのために、「心(幸福度をどう測るのか、幸福の物差しをどう変えていくのか)と、社会システム(GDPが伸びても個人は幸せになれない)、それにテクノロジー(時間や場所の制約から解放される)を掛け算にしてwell beingを考えている」と語り、そのブランドパーパスを表現したCMが上映されました。

CMのほかに、「しなきゃ、なんてない。」をテーマに自分らしい人生へ踏み出す人を応援するメディア「LIFULL STORIES」にも、そのブランドパーパスは貫かれています。

このwell beingを実現するため、LIFULLが手がける取り組みのひとつが「LivingAnywhere」だそう。

日本各地に、誰もが宿泊でき、仕事や生活の場にできる施設「LivingAnywhere Commonsを設置。会員になると、月額2万5000円でどこの施設も使えるという“共創する共有地”であり、限界費用をゼロにするチャレンジです。

そこでは企業も人工知能の研究者も、子育て中の母親も場を共有することができます。

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家賃が年間30万円ですみ、しかも、さまざまな人たちと仕事や暮らしの場を共有できたら——。家賃のために働かなきゃいけない、家や職場はひとつ、といった思い込みを根底から覆す、わくわくするような取り組み。これには、犬山さんと高橋さんからも「めちゃくちゃいいですね!」と、驚きの声があがりました。

「新しいオープンイノベーションの場として全国に増やしていきたい」と井上さんは語ります。

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井上さんのプレゼン資料より。LivingAnywhere Commonsの様子。

「母親なら◯◯しなきゃいけない」という思い込み

LIFULLはまた、思い込みを外す取り組みの一環として、Twitter上でハッシュタグ投稿キャンペーンを行っています。これは、Twitter上に「#しなきゃなんてない」のハッシュタグをつけて投稿されたツイートから、LIFULLが社会課題を抽出。ステークホルダーと共に解決に向けて取り組むというものです。

その理念に共鳴し、キャンペーンにも参加したのが犬山さん。犬山さんの外したい「しなきゃいけない」の思い込みは、「母親の自己犠牲」でした。


こちらのツイートには1.2万件ものいいねが集まり、そして2800を超えるリツイートがありました。

これに対し、犬山さんは「否定の意見もいただきました」とコメント。「自己犠牲が我慢できないなんて、母親の自覚がない」といった書き込みもあったそうです。ですが、これだけの賛同があり、リアクションがあったことに意味があったと話します。

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エッセイストの犬山紙子さん。

そして、母親にだけなぜ「圧」がかかるのか、子育てが本当に犠牲なのかという思いを胸に、児童虐待をなくすための活動もスタートさせたそう。

中でも深刻な問題と犬山さんが考えているのが、児童虐待にもつながりかねない「母親の孤立」

「シングルマザーという意味ではなく、自分の悩みや辛さを分かち合えない、母親なら我慢しろと家族も周囲も取り合ってくれない、という母たちがすごく多いんです。私も仕事の場で『お子さんは誰が見ているんですか』と言われてしまう。“母親への圧”を分散させたいと思っています」。

これに対し、自身も子育て中である滝川さんは、「お母さんはいつも笑顔で、家事も仕事も完璧じゃないといけない。本人も周囲もそう思い込んでいる」とコメント。

犬山さんも「そうやって追い詰められる結果として、実母による虐待死がもっとも多い現状がある」と教えてくれました。

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男性も追いつめられる“こうあるべき”を外そう

この問題は「男はこうあるべき」という思い込みと表裏一体だという滝川さんに、深く頷く犬山さん。

「我が家は夫がメインで家事育児をやっているのですが、そうするとヒモと呼ばれてしまう。“男なら甲斐性あって一人前”ではなく、それぞれが個性を発揮できればいい。さらに言えば、自立という言葉の意味を変えなきゃいけない。辛いときに誰かにSOSを出せる、それを受けた人がしかるべきところに繋ぐのが自立」だと語ります。

そんな、精一杯子育てをする母たちや父たちの一助になりそうなのが、高橋さんが始めた新しいサービスです。

アパレルメーカーであるアダストリアを退社し、一般消費者目線になったとき「1シーズンしか着ないのに、たくさん子供服を買わなきゃいけないのはおかしい」と疑問が生まれ、復社して子供服のシェアリングサービスを開始したというユニークなキャリアの持ち主です。

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アダストリア イノベーションラボ 部長の高橋 朗さん。

「服を循環させる」という、新しいアパレルの創造

滝川さんから「アパレルメーカーにとって、作る服の量が減るのは問題なのでは?」というある意味まっとうな疑問をぶつけられた高橋さんは、「どうやってお客様と会社の接点を増やすかのほうが大事」と断言。

「お母さん同士をマッチングして不要な服が循環する、大きなタンスをみんなで共有しているようなイメージです」と、シェアリングサービス「KIDSROBE」のコンセプトを説明してくれました。月額980円でサービスを使用することが可能です。

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高橋さんのプレゼン資料より。KIDSROBEの循環イメージ。

これに「最高ですね!!」と賛同したのが犬山さん。「サイズアウトしたときに捨てるしかないのは悲しいし、こういったサービスを利用することで社会の中で子育てをする実感も得られる。しかもお財布に優しい」とにっこり。「考えれば考えるほどいいサービス! 服が売れなくなりますね(笑)」と井上さんが指摘して、会場は笑いに包まれました。

このシェアリングサービスを「経営者としてどう判断されますか?」と滝川さんから問われた井上さんは、自身が好きな経済学の理論を披露してくれました。「すべての需要と供給が完璧に最適化すると、すべての利益はゼロになるんです。地球に優しくて無駄がなくて、みんながそれでハッピーだったらいいんです」。

そのハッピーはさらに広げられる、と高橋さん。

このシェアリングサービスでは母親同士がオンラインでフォローしあったり、「この服はこういうときに着ました」と思い出もシェアできる。孤立した母親同士がつながれる、「ほかの子みたいにいい服を着せてあげられない」と子供を家に閉じ込めてしまうような状況が変わりうると、犬山さんも大きな希望を見出します。

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利益を出さなければいけない、組織に貢献しなければいけないなど、“◯◯しなきゃいけない”のオンパレードである企業という組織で、こういうサービスを立ち上げ、いい経営判断をしてくれる方がいるのは素晴らしいと井上さんも絶賛。「ただ、制約を取り払うべきと頭では理解していても、実際はなかなか……という側面がある。どうやってポジショニングをとれたのか、最初の第一歩はどうすればいいのか」と、高橋さんに問いかけます。

まずは有言実行! そこから仲間が増え、自己肯定感も上がる

高橋さんは、会社でこのシェアリングサービス事業が認められなければ、会社を辞めて自分でやろうと考えていたそう。ダメでもともと、そんな思いで提案してみたら、意外にも経営層がすぐに理解してくれたのだとか。

これには犬山さんも、「やりたいと思うことにアプローチしないと、自己肯定感が下がってしまう。バッシングされることもありますが、嘘をついてやりすごすより発信する自分のほうが肯定できますよ」と共感を表明。井上さんは「僕の場合は会社にいい意味の変態がたくさんいて、ルールを無視してできる」と笑います。

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さらに、風通しのいい働き方が人間関係にもいい影響を及ぼす、と指摘したのは犬山さん。「会社に所属するのもいいけれど、いい人間関係を築けなかったときいじめやストレスが生じてしまいますよね。たとえばLivingAnywhereを使えば、会社を辞めても不自由なく暮らせるかもしれない。月25000円で理不尽を我慢せずに生きていけるなんて嬉しい」と選択肢が増えたことを喜びます。

井上さんも「結婚したら家を買わなくちゃいけない、ローンを組んで勤めあげなくちゃいけない、一家を支えなくちゃいけない。そんなのストレスフルじゃないですか」と、男性ならではの“しなくちゃいけない”から解き放たれる良さを語ります。

ここで滝川さんから「“しなきゃ”は思い込みだとわかっていても、簡単には外せない。明日からできるヒントを」とリクエストが。

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Business Insider Japan 副編集長の滝川 麻衣子さん。

高橋さんは「違和感は、口に出したものが勝ち。私も“服を作りすぎじゃないですか”と話しているうちにムーブメントを起こせるようなチームができました」と語ります。

そこに「僕も有言実行って言葉がすごく好き。32歳のときに『俺のビジョンは世界平和』って言ったらみんなドン引きしていたけれど(笑)、10年言い続けていると世界平和を目指す人が何千人も周囲に集まってくるんですよ」と井上さん。

犬山さんも「児童虐待をなくしたい、私たちでもできることは絶対ある、と言ったら友人たちが次々協力してくれた。口に出せば動きはじめます」と後押しします。

最大の障壁は自分の心にあるけれど、少し踏み出すなら難しくない。たとえばサラリーマンなら『長い海外旅行は無理だけれど、週末ごとにあちこち旅行しよう!』といった形で、まずは小さく落とし込むといいのでは?」という井上さんのセリフに、一同納得。

視点を変えることで思い込みが外せる、そして社会が変えられる。そんな希望のもてるセッションでした。

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MASHING UP VOL3

しなきゃ、なんてない。人生やビジネスに無限の可能性を見出す「思い込み」の外し方

  • 犬山 紙子(エッセイスト)
  • 井上 高志(LIFULL 代表取締役社長)
  • 高橋 朗(アダストリア イノベーションラボ 部長)
  • 滝川 麻衣子(Business Insider Japan 副編集長)

しなきゃ、なんてない。人生やビジネスに無限の可能性を見出す「思い込み」の外し方 | 社会を変える化学反応を生み出す MASHING UP(マッシングアップ)

https://conference.mashingup.jp/session/maximize-your-life-and-career/

撮影/c.h.lee、文/高見沢里子

しなきゃなんてない、キャンペーン

sponsored by 株式会社LIFULL

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