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みんなとわたしにちょっといいこと。- SDGs & Me -

日本と世界のフードロスから、いまできることを見つけよう/文美月さん、松尾真奈さん

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左から、霞ヶ関ばたけ代表の松尾真奈さんと、ビューティフルスマイル代表取締役の文美月さん。

2019年9月21日・22日に開催されたMASHING UPと青山ファーマーズマーケットのコラボイベント「みんなとわたしにちょっといいもの。街角のソーシャルグッド展-SDGs&Me-」。

1日目には、日本と世界のフードロスをテーマにした「訪れて知った、世界のフードロス事情。日本と海外が抱える問題の違いとは?」のトークセッションが開催されました。

登壇者は、フードロス問題に取り組むビューティフルスマイル代表取締役の文美月さんと、モデレーターに霞ヶ関ばたけ代表の松尾真奈さん。私たちが明日からできる取り組みについてお話しいただきました。

日本の「フードロス」は約643万トン?

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フードロス、つまり食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品のこと。平成28年度の日本のフードロスは約643万トンにのぼり、世界への食糧援助量(年間約320万トン)の約2倍の食糧を廃棄していることがわかります。

では、私たちの家庭から出ている分はどれくらいでしょうか。会場ではスライドともにクイズ形式で紹介されました。

答えは、約45%、じつに291万トンにのぼります。 一方で、日本の食糧自給率はというと、37%なのだとか(平成30年度)。

松尾さん:日本の問題は、食べものを捨てていると同時に、食料自給率が低いというところですよね。

文さん:先進国では自給率が高いが食品ロスも多い。日本では自給率が低く、他国で作られたものを輸送エネルギーを使って日本に運び、さらにロスをしているのが現状です。今後、食糧危機になったとき、海外の輸出に頼る日本には食糧がまわってこない可能性もあります。食べられるのに廃棄している食品ロスに目をむけることはとても大切です。

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松尾さん:今自分たちにできることを考えていきたいですね。

カンボジアにインド、アメリカ…… 国ごとに食の問題あり

松尾さん:文さんはさまざまな国を訪れていますよね。世界の食事情について教えてください。日本のようなフードロスはあるのですか?

文さん:サンフランシスコは、日本でも浸透してきたオンラインフードデリバリー「Uber Eats」持ち帰りの文化が特徴です。

松尾さん:持ち帰り文化は、手間も発生するため企業側に抵抗感があるのも事実。でも食品ロス削減につながりますね

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文さん:インドは暑くて水不足の国。国民の約60%が農業に携わっています。冷蔵での輸送が普及していないため、暑いなかの食糧の運搬や輸送は難しく、食糧がきちんと届けられない問題があります。タイやラオスは雨季には雨が多く、国土も縦に長いために分断され宅配が届かないことも。カンボジアのプノンペンは、食事というと魚を釣りにいくことから始めるため、準備になんと5時間ぐらいかかります。お米は雨水で炊き、自然のものを食べています。

松尾さん:国によって食事情はまったく異なるのですね。日本では恵方巻に見られるような大量廃棄が問題となっていますが、海外は食事のスタイルや文化の違いもありますし、気象や地形、産業の発達具合によっても違うのですね。

フードロス削減のためには? 買い物、料理、外食でまずトライ!

文さん:「ロスゼロ」というプロジェクトで、企業と消費者を結び、さまざまな事情で売れなくなった野菜や菓子などを手に入れやすい価格で販売する取り組みをしています。賞味期限が近くなった、少し潰れてしまった、作りすぎてしまったなどの理由から売れなくなっているものが実はたくさんあるのです。食べられるのに捨てられてしまうなんてもったいない。このもったいないものもちゃんと消費しよう、という消費スタイルです。

松尾さん:ロスゼロのホームページを拝見したところ、野菜やお菓子のほか、食品容器の廃棄も対象にしていて、バラエティにとんでいて驚きました。

文さん:ありがとうございます。食べることで貢献できる取り組みは前向きですし、SNSでも広めやすい。楽しみながらフードロスに向き合えます。

松尾さん:身近なところからフードロスの削減に貢献できるっていいですね。私の場合は、外食をするときは量を選べるお店にして食べ残しをなくしたり食べられる量だけ注文したり職場では、宴会で残さないように最初に食べる時間を作る試みをしているところもあります

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買い物で買いすぎを避けたり、すぐに使うものはあえて賞味期限が近いものを選んだり、調理のときは作り置きやリメイクレシピを活用してロスの削減をしたり。家でいますぐできる心がけもたくさんありそうですね。

農林水産省「食品ロス量(平成28年度推計値)の公表について」, 消費者庁消費者政策課「食品ロス削減関係参考資料」(平成30年6月21日版), 農林水産省「日本の食料自給率(平成30年度)」

撮影/キム・アルム

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鈴木有子

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