「いいモノ」であるだけでなく、それらを入手することで社会に少し貢献できたり、わたしたちをちょっとエンパワーしてくれたりする。そんなすてきなアイテムを紹介する「mu_beauty」。
今回は、他人に媚びない、個性をいかすメイクアップブランドに注目した。
誰かになる、他人から評価されるためのメイクは終わり
1990年代半ば、ミニスカートに厚底、茶髪のシャギーカットに細眉を代表とする歌手・安室奈美恵さんのファッションやヘアメイクが一斉を風靡。2000年代に入ると、赤文字雑誌が打ち出すモテ服や愛されメイクが流行。
そして、2015年、外国人によるツイッターでのこの発言が話題になった——「日本の女性グループはシメジみたいに見える」。シメジはすべて同じ色・形で、同じ場所に生えてくる。日本人女性は同じヘアメイク・服装を好むという皮肉である。
日本人は他人の目を気にする傾向にある国民性だと言われて久しい。だが今、それが変わろうとしている。美しいアイコンに自分の容姿を寄せることも、他人から好ましく思われるために装うことも、個性を表現するのが当たり前になりつつある現代のムードとはややズレがある。
目の色やかたち、肌の色、質感、年齢や性別、人種による違いなど、すべての人がそれぞれに「個性」を持っている。この個性を自分だけの魅力ととらえよう、という気分が高まっているのだ。
個性をいかすメイクブランドへ
そんなムードの中、自分の本質ではない誰かになろうとするための「変身するメイク」ではなく、「個性をいかす・楽しむメイク」へと、この春、リブランディングをはかるブランドがある。「KANEBO」だ。
新生・KANEBOが提唱するのは、唇や目もとなど、主張したい部分に重点をおいて個性を引き立たせる、印象美発想メイク。媚びたり隠したりするための化粧ではなく、表情に意思と自信をもたらしてくれる。
ネオフラットな仕上がりのリップに、2色一体のドローイングペン
リブランディングで登場するメイクアップ製品は、全7品目。
注目作は、唇の美しさを際立たせる「N-ルージュ」。立体感を感じさせないマットな質感に、かすかな光をまとわせたネオフラットな仕上がりにすることで、ルージュの色が持つ魅力がシンプルに伝わるのだそう。
高発色なカラーで唇を覆いながら、唇に集まる光をコントロールする「2Dコントロールコンプレックス」を配合した「カネボウN-ルージュ」4,000円(税別)※全20色(限定2色。写真のカラーはSUMIRE Vivid)。3Dではなく、あえて2Dのネオフラットな仕上がりにすることで口もとがより印象的に。
ブランドが推奨するカラー「SUMIRE Vivid」は挑戦的な色味ではあるものの、絶妙なバランスで配合された赤みが肌色にとけ込むように発色。そのほか、豊富な赤のバリエーションや、重ねて楽しむプライマーなど、全20色がそろう。
リップカラー、チーク・ハイライト、コンシーラー、アイシャドウと多目的使いできる機能派アイテム「カネボウ ドローイングデュアルペン」3,500円(税別)。
そして編集部おすすめのアイテムが「ドローイングデュアルペン」。口もと、頬、目もとなど好きなパーツに使うことができ、かつ2色一体となっていてクリエイティブな使い方を実現。
ドローイングデュアルペンは全4種。写真は、太陽と月の光のなかで星が輝いているようなライトカラー「Sunlight Moonlight」。シルキーな質感で、肌に密着しながら色が広がる。
バイカラーで仕上げるのか、2色をなじませてワントーンで使うのか、そもそもどこにどうやって使うのかなど、これぞ自分らしさを表現できるメイクツール。
計算された2色のコントラストを楽しむアイカラー「カネボウ アイカラーデュオ」各2,300円(税別)。写真はアイカラーデュオを3種セットできるコンパクト「カネボウ カスタムコンパクト」にセット。2,000円(税別)。
ほか、単色タイプのドローイングペンシルやコントラストを生み出す2色セットのアイカラーなども。
遊びがきいたアイテムゆえ、使いこなすのが難しそうと思ったかたもいるかもしれない。まずは、魅せたいパーツに、恐れず、気持ちの赴くままに色を入れてみるのが第一歩。
美しさの価値基準を決めるのは自分自身。「これが今日の気分」と自分が思えるメイクこそ、自分がいちばん輝く顔なのだ。
KANEBO
電話:0120-518-520(カネボウインターナショナルDiv.)※すべて2020年2月7日(金)発売
[KANEBO]

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