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CONFERENCE:MASHING UP vol.3

モヤモヤがスッキリ、就活への意識が変わった!/現役大学生が見たMASHING UP[前編]

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2019年11月7日・8日に行われたビジネスカンファレンス「MASHING UP vol.3」。今回は初の試みとして都内の大学生10名と教職員5名をご招待し、セッションに自由に参加していただきました。

カンファレンス終了後の12月、お茶の水女子大学からMASHING UPを体験した6名が集まり、事後座談会を実施。MASHING UPコンテンツディレクターの中村寛子(mash-inc.代表)がファシリテーターをつとめ、カンファレンスの感想やセッションで得た気付きを語り合いました。

お茶の水女子大学とダイバーシティ

座談会に出席してくださったのは、お茶の水女子大学の言語文化学科、食物栄養学科、人間・環境科学科で学ぶ6名の学部生の皆さんです。

日本の大学は世界的にみても女性教員の割合が低いとされますが、お茶の水女子大学の女性教員比率は47.8%(2019年5月1日時点)。日本の女子大学として初めてトランスジェンダー学生を受け入れることを決定するなど、ダイバーシティ推進に注力する教育機関として知られています。「ダイバーシティという言葉がいらない世界」を目指す「MASHING UP vol.3」の取り組みは、皆さんにどんな印象を残したのでしょうか。

「生き方のロールモデル」をたくさん見つけた2日間

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MASHING UPコンテンツディレクターの中村寛子。

中村:「MASHING UP」はもともと30代以上の社会人向けに設計しました。ですが、これからは大学生、高校生、小学生も楽しめるセッションをもっと増やし、若い人にも登壇してほしいと考えています。異なる世代のリアルな声をどんどん拾っていきたいという思いがあるんです。今日はぜひ、よかったところも悪かったところも含めて、皆さんの正直な感想をうかがえたらと思っています。

YCさん:どのセッションも女性に焦点を当てていて、自分の生き方の参考になる話が多かったと思いました。参加してみて嬉しかったのは、生き方のロールモデルがたくさんできたこと。学生のうちに挑戦できることはたくさんして、選択肢を増やして、そこからまた、自分のやりたいことをやればいい、と。肯定感のようなものをもらった気がします。

Aさん:「社会に対して打ち勝つ方法」を聞けると期待していて、実際にそれもあったのですが、むしろ「自分に打ち勝つ」方法論をたくさん聞けたのが面白かったです。

自分の向上のためにも、他人や社会を変えるためにも、必要なのは信頼関係。人と人とのコミュニケーションから良好な人間関係をつくることが大切だということは、どのセッションでも語られていたような気がして、すごく印象的でした。

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「生き方のロールモデルにたくさん触れ、肯定感のようなものをもらった」という学生も。※写真はイメージ

世界には「知らないこと」がたくさんある

「MASHING UP vol.3」のテーマは「Reshape the Perception – 知らないを知って、視点を変える」。このメッセージに共感してくれたのは、建築を学んでいるYKさんです。

YKさん:自分の知らないことが、まだまだ世の中にはたくさんあるなと。知らないことって、自分自身でも知らないから調べようとしないし、検索もできない。知らないことは恥ではないけれど、それを認めて、理解しようとするのは大切だと再認識できました。

印象深かったのは障害者雇用をテーマにしたセッション(自分の新しい価値を見つけだす方法– 個性を爆発させよ!)。障害者と聞くと、触れてはいけないようなデリケートなイメージを勝手に持っていたのですが、その認識が間違いだと。ユニバーサルデザインというか、障害者の方たちに目を向けることで、誰もが過ごしやすい空間がつくれるようになっていくんじゃないかと思いました。

中村:本当に仰る通りですね。MASHING UPに参加されたLGBTQの方や障害者の方も、世間の「かわいそう」という目線を感じることがある、と話していました。でも実際彼らはすごくエネルギッシュで、「かわいそう」というイメージとは全然違います。

「アンコンシャス・バイアス」という言葉がありますが、知らないから偏見を持つのであって、知るとみんなの視点が変わる。それはまさに今回のカンファレンスのテーマなので、そういうふうに感じていただいたのは本当に嬉しいですね。

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アンコンシャス・バイアスを解く第一歩は、「知る」ことから。※写真はイメージ

「就活」に対する意識が変わった

「MASHING UP」を始めるにあたり、お堅い“女性活躍イベント”にはしたくなかったという中村。様々な人々がワクワクしながら集まれる場にしたいという思いは、カンファレンスルームのカラフルなデコレーションにも表れています。アメリカに留学していたIさんは、その自由な雰囲気に驚いたそう。

Iさん:私のイメージでは、日本の女性活躍イベントというとスーツを着た男性がいっぱい……(笑)。緊張して行ったんですけど、会場には女性がすごく多くて。“日本人女性は前に出ない”とよく言われるけれど、こんなに自分を高めようとしている女性がたくさんいるんだということに刺激を受けました

これから就職活動なのでキャリアメンタリングも受けたのですが、皆さん働き方も色々で、転職や色んなライフイベントを経験されていて。日本の就職活動では「一生そこで働きたいか」という視点で企業を探すし、失敗したらどうしようとか、いろいろ考えてしまいます。でも、そこにこだわらずにステップアップしていくのもありだなと。人生をよくしようという気持ちがあれば、結果的にいい方向に進むと感じることができました。それは「MASHING UP」のおかげで変われたところです。

後編に続きます。

撮影/柳原久子(1,2枚目) Image via Shutterstock

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田邉愛理
ライター。学習院大学卒業後、センチュリーミュージアム学芸員、美術展音声ガイドの制作を経て独立。40代を迎えてヘルスケアとソーシャルグッドの重要性に目覚め、ライフスタイル、アート、SDGsの取り組みなど幅広いジャンルでインタビュー記事や書籍の紹介などを手がける。

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