- Home
- Social good
- 地球の気候を思索するきっかけ、その名も「サイバー和菓子」/OPENMEALSの新プロジェクト
「いいモノ」であるだけでなく、それらを入手することで社会に少し貢献できたり、わたしたちをちょっとエンパワーしてくれたりする。そんなすてきなアイテムを紹介するコーナー「mu_lifestyle」。
今回ご紹介するのは、地球の気候について思索するプロジェクト「サイバー和菓子」。
和菓子をとおして環境意識を芽生えさせる
地球温暖化が深刻な問題として注目されるようになった1970年代から、半世紀ちかくが経過。気候変動は、なお、進行中だ。
今回紹介するのは、自然について考えるきっかけとなるモノ。とんでもない猛暑や豪雨など、異常気象を経験するとおのずと意識は環境問題に向いていく。が、フォーカスしたいこちらは、美しく、かつ食べられるというユニークさを持っている。和菓子なのである。
気象データをもとにしたデザイン
「食」をデータ化して転送する「寿司テレポーテーション」など、未来の食体験の発信と新たな食産業の創出を目指す「OPEN MEALS」。話題をさらってきた同クリエイティブ集団の新プロジェクトが、「サイバー和菓子」。
衛星データプラットフォームが提供する「風速」、「気圧」、「気温」の3つの気象データをもとに独自アルゴリズムを開発し、デザインを生成。それを3Dプリンターによって和菓子として出力する。
風速は和菓子の羽の形状に、気圧は高さに、気温は色にそれぞれ反映され、たとえば気圧が低く、風が強くて寒い場合、平たく、荒々しい羽を持った寒色となるのだそう。
購入する日の気象データをもとに出力されるため、デザインは毎日異なる。今日は羽が多いな、今日はオレンジっぽいな。そのルックスを目にすることで、その日の気候を意識するようになるだろう。
サイバー和菓子に見る「未来の気候」
サイバー和菓子では、複数の研究から未来の天候を予測し、形にすることも可能。予測値にもとづいて出力された「100年後の最も暑い日」(写真下・上段中)や「2100年のスーパー台風の日」(写真下・下段右)を見てみてほしい。美しくも、どこか異様なルックス。なにか考えさせられるものがあるはずだ。
ちなみに、なぜ和菓子なのかというと、和菓子は季節の移ろいを表現したものだから。
「かつて日本人は1年を二十四節気に分け、自然の移ろいを繊細に感じ、その一節気先を『ハシリ』として、旬を象った和菓子をいただくのを粋としました。しかし近年は実際の気候と節気は合わず、和菓子作家もどちらに合わせるべきか悩むそう。そんな会話から生まれたのがサイバー和菓子です」(「OPEN MEALS」ファウンダー・榊良祐さん)
二十四節気では、3月21日ころが春分、4月5日ころが清明であり、春の移ろいを感じさせる節気。サイバー和菓子を味わいながら、季節の変化や自然について、思いはせてみてもらいたい。
サイバー和菓子
電話:03-3470-0052(レストラン「THE MOON」にて完全予約制・数量限定で販売予定※スタート時期はウェブサイトにて告知)
[サイバー和菓子]
▼ Sponsored

イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。