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トレンドの波に流され埋もれた衣料を、再び陽の当たる場所へ/余剰在庫を新レーベル化

「いいモノ」であるだけでなく、それらを入手することで社会に少し貢献できたり、わたしたちをちょっとエンパワーしてくれたりする。そんなすてきなアイテムを紹介していくコーナー「mu_lifestyle」

今回ご紹介するのは、リメイクのプロとタッグを組み、過去に取り残されたデッドストック衣料をリメイクする新レーベル

持続可能なファッションの未来に向けたアイディア

昨今、セレクトショップ「アーバンリサーチ」から、サスティナブル関連のニュースが続いている。たとえば虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーにオープンした「アーバン・ファミマ!!」。ファミリーマートとコラボレーションし、都市型ワーカーへ持続可能なライフスタイルを提案する場としてコンビニエンスストアを作ってしまった。

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大阪発のリメイクに特化したブランド「ink(インク)」と、アパレルエンターテイメント集団「THE UNION」の雑貨ライン「THE COLOR」を手がける西村顕デザイナーとタッグを組んだ「Rewrites URBAN RESEARCH」。第1弾は全8型登場。

今回、フォーカスするのは「Rewrites URBAN RESEARCH」という新レーベルなのだが、ファッションやライフスタイルとサスティナブルを融合させた同社のレーベルは実はこれが初めてではなく、廃棄衣料をアップサイクルした「commpost」がすでにある。Rewritesは、持続可能性の高さの観点からファッションの未来を探ってきたアーバンリサーチによる、新しいアイディアなのだ。

過去の衣料がもつデザインや生地、背景を「書き換える」

Rewriteとは、書き換えるという意味。では何を書き換えるのかというと、同社が持つデッドストック衣料。リメイクのプロとタッグを組み、時の流れとトレンドの波に押されて埋もれてしまった衣料を、リメイクによって新しいモノに書き換えていく

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Tシャツとタンクトップのセットとして販売されていたものを、1枚のTシャツに書き換えた「ReT #1」7,000円(税別)。タンクトップをTシャツにレイヤード風に貼り合わせ、ポケット部分にはセットの外装として使用されていた資材を採用。

リメイク企画第1弾のテーマは「ブラック」

新レーベルのお披露目に登場するのは、黒いアイテムたち。通常の服づくりと違い、リメイクの場合、資材の色や柄がバラバラ。そこで統一感を出すため、黒に染めることに。またブラックにすることでかえってクリーンな印象に仕上がり、リメイクに苦手意識を持つ人であっても着用しやすくなると考えたのだそう。

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オープンカラーシャツに書き換えられた「ReSHT #2」18,000円(税別)。同じ黒の染色であっても、ポリエステルやレーヨンなど資材によって染めの風合いに差が生じるのを利用し、柄として表現。

通常のリメイクでは素材は同じものを使用することが多いのに対し、Rewritesでは素材も色も柄も異なる商品を組み合わせることになるため、一般的なリメイクよりも難易度は高い。また、染めによって起こる生地の縮率が読みづらく、想定よりかなり小さくなってしまったものも。問題をクリアしつつ、完成したのはアウターからシャツやパンツ、バッグまで、計8型

環境、作り手、着る人。みんなに優しい

余剰在庫をどう扱うべきかは、ファッション業界に携わる人びとの頭を悩ませる問題の1つ。廃棄するのは憚られ、ストックしておくには広大なスペースが必要、かといって値引きで売りさばくとなるとブランド価値低下の恐れもある。

一方、着る側にとっての過去の衣料とは、古着として楽しむこともできるが、サイズ感やディティールがどうしたって「今のトレンド」とは違うため、コーディネートが難しいアイテムでもある。

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ナイロンやポリエステルなど化繊の特徴を黒染めによって生かしたショッピングバッグ「ReBAG #1」9,000円(税別)。マチについたファスナーによってポケッタブル仕様に変化。長さ違いの持ち手が付いている点も実用的。

デッドストック衣料に新しい息吹を与えるRewritesは、SDGsを体現するとともに、デザインに「今」のエッセンスを加え、着やすさをアップし、ファッションの楽しみを広げてくれてもいる。環境と、服の作り手と、着る人と。みんなに優しい存在として期待したい。

URBAN RESEARCH

「URBAN RESEARCH 堀江店」(06-4391-7382)または「URBAN RESEARCH iD 渋谷パルコ店」(03-5422-3531)※2020年3月末頃より販売スタート予定。

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多田亜矢子
編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」や「FUDGE.jp」などで活動中。

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