1. Home
  2. Social good
  3. 真鍮と革が築いた持続可能なファッションへの礎/TOFF&LOADSTONEが新ブランドスタート

mu_lifestyle

真鍮と革が築いた持続可能なファッションへの礎/TOFF&LOADSTONEが新ブランドスタート

有機的なフォルムの真鍮金具が印象的な「TOFF&LOADSTONE(トフ アンド ロードストーン)」のバッグたち。2004年のブランドスタート以来、数々のセレクトショップに置かれ、多くのファンを獲得してきた。

クラシックかつ洗練されたデザインから海外ブランドだと思っている人も多いが、実は国内のブランドであり、デザインはもちろん金具から革の色出しといったパーツづくりまでを、デザイナーの坂井一成氏と日本の職人たちがすべて手がけている

fin_bag_1

「レヴューリザード」¥28,600(税込み)。

そんなTOFF&LOADSTONEのデザインチームが、この春、サスティナビリティを取り入れた新ブランド「MICAI(ミカイ)」をスタートさせる。

サスティナブルな素材を使用する新ブランド「MICAI」

2020年3月26日にオンラインストア限定でローンチする「MICAI(ミカイ)」のブランドフィロソフィーは 「変幻自在を遊び、未来を拓く」。時代の空気をまとって変化を楽しむ柔軟で自由な女性たちをイメージして立ち上げられるブランドだ。

fin_MICAI

MICAIのショルダーバッグ「アネモネ」¥49,500(税込み)。

素材には、食肉の副産物である革やバイオマスプラスチックの生地などサステイナブルな材料を多く使用。バイオマスプラスチックとはサトウキビなどの植物を原料とする素材であり、マイクロプラスチックの削減に加えて、二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果も期待できる。原料となる植物が生育時の光合成でCO2を吸収するため、焼却してもCO2の総排出量を抑えられるとみなされるからだ。

バイオマスプラスチックをメッシュ素材として使用したデザインはフレキシブルで軽やか。サスティナビリティが重要視される時代の中で、まさに「変幻自在を遊び、未来を拓く自由な女性たち」にぴったりのイメージだ。

また、持ったときの「軽さ」にも驚く。しっかりとした革製品=重いというイメージもいまだ根強いが、MICAIのアイテムには軽量のものも多く、毎日の気分まで軽やかにしてくれそうだ。

TOFF&LOADSTONEが築いたブランドの礎

fin_TOFFbag_2

写真中央から時計回りに、「マジェスティポット(L)」¥51,700、「ジョリーリザード(L)」¥49,500、「トグル・リザード」¥58,300(すべて税込み)。

実はMICAIが生まれた背景には、TOFF&LOADSTONEが一貫して持続可能性を意識してきたブランドであることも関係している。

これまで声高にうたわれることはなかったが、TOFF&LOADSTONEのブランドシグネチャーである真鍮パーツは、 水道管や建築資材の廃材を溶かして再利用するサスティナブルの先駆けともいえる鋳造製法でつくられている。 水を含むと固まる砂の特性を生かしながら、熟練の職人たちがこれに高温で溶かした金属を流し込み、均等に圧をかけ、何度も修正しながら美しい曲線を生み出している

fin_youkai_b

金属を高温で溶かし、型に流し込む加工方法が鋳造と呼ばれ、紀元前3500年頃のメソポタミア時代から始まったとされる。写真は溶解させた真鍮を流しているところ。TOFF&LOADSTONEが長年仕事をしながら、数年前に初めてカメラが入ることを許されたという職人の工房で撮影された。

fin_seokei_a

溶かした金属を砂の型に流し込んでいく。水滴が上下に伸びていくような特徴的な形はTOFF&LOADSTONEのブランドシグネチャーともいえる。

また、 革は一貫して食肉の副産物として流通している動物の革(牛/山羊)を活用。デザイナーが革の染色職人と話し合いながら、艶を湛える黒や絶妙な中間色のグレージュやアイスグレーなど「TOFFカラー」ともいえる品のある色合いを実現している。

つまり、TOFF&LOADSTONEには、デザイナーと職人たちが高いデザイン性とサスティナビリティの両立を追求してきた礎があり、それらがMICAIの誕生へとつながっているといえるだろう。

fin_keisei_b_450

熟練の職人が気の遠くなるような作業を繰り返し、丁寧に一つひとつ形を整えていく。

未来を拓くのは消費者である私たち

TOFF_2_640

左から「ヘプタゴンリザード(S)」¥36,300、「マジェスティポット(M)」¥42,900(共に税込み)

最後に注目したいのが、TOFF&LOADSTONEもMICAIも、受注生産というビジネス形態で運営されているということ。これは、過剰な在庫を生むことがないということだ。

持続可能性に配慮した素材、製法、運営方法であること。耐久性のあるしっかりした製品であること。そして何より、ファッションとして長く愛せるアイテムであること。消費者である私たちの選択で、持続可能な未来への扉が拓く。

新しい春、TOFF&LOADSTONEの中間色カラーやMICAIのメッシュ使いは今季のトレンドにもベストマッチ。ショッピングの選択肢に入れたいブランドの一つだ。

toff_01_640

「ハイエンドキャンバスモス」¥39,600(税込み)。

TOFF&LOADSTONE

文/山崎 香(MASHING UP 編集部)

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    mu_lifestyle

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、 MASHING UPの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。