「インクルーシブ=包摂的であること」
多様な人がそれぞれに幸福に生きられる社会の形を考え続けること、それがMASHING UP(混ぜ合わせる!)という名を持つ、私たち——MASHING UPメディア&コミュニティのミッションです。2020年、7月、私たちはこのプロジェクトのタグラインを「インクルーシブな未来を拓く、コミュニティ&メディア」に刷新しました。
「MASHING UP SUMMIT 2020」のメッセージボードより。撮影/中山実華
社会のことと、自分のこと
今、私たちは大きな変化の中に生きています。世界が一斉にパンデミックを経験し、多くの人が、個人としての幸福やこれからの働き方、組織のありかた、政治の役割などといった事柄をこれまで以上に真剣に、そして身近なものとして考え始めたのではないでしょうか。
パンデミックによる経済の悪化は、見る間に貧困の問題をあぶりだし、差別や暴力の問題までも浮き彫りにしました。この状況を受けて、世界共通の社会課題も自ずと身近になったようにも思います。SDGsゴールを語る時にあわせて語られる「誰も置き去りにしない」という言葉が、以前よりも実感を伴ったものとして感じられ、おそらくその“置き去りにしない、されない社会”こそが、未来の私たちや、経済のこれからにとって必要なのではないか、と考えています。
生活の場所と社会、あるいは、自分が関わるビジネスと環境問題。あらゆる物事がこんなにも関連しあっていて、すべては自分の足元につながっている。個人=私たちが、今何を考えるべきか、どういう行動を選択すべきかという大きな問いが、今、ひとりひとりの前に立ち現れています。
ダイバーシティから、インクルージョンへ。MASHING UPのこれまで、これから
MASHING UPは、女性のエンパワメントとダイバーシティ推進を起点にスタートしました。
2019年、「Reshape the peaception」をテーマに実施したカンファレンス「MASHING UP vol.2」より。撮影/酒 航太
まずは女性、そして働く人としての立場から「こうあってほしい」と思う社会や組織の姿、個人のありかたを考えてきました。友人と語らったり、家族や親しい人のことを思いやったりしながら、力強く社会を維持し、経済を動かしていく方法を考えたい。個人が尊重されつつも、誰もが幸福である社会や企業、組織とはどういったものだろうか。生活とビジネスを通じて、よりよい形で社会と関わるにはどうすればよいのか。
このようにして、多様な課題にスポットライトをあてていくうちに、ポジティブな未来の提案や、社会課題を様々なプレーヤーが関わって解決しようとするコレクティブインパクトの創出といった方向に、テーマは広がり、深まってきました。
スタート地点にある女性のエンパワメントや、ジェンダー平等は大切に思いつつも、いわゆる“女性活躍”だけが、私たちが目指すゴールではないとも。
この場からインクルーシブな未来を考える
Image via Getty Images
私たちがこの活動を「メディア+コミュニティ」というスタイルで運営しているのは、話し合う場を、未来の課題を見つけられる場所を創造したいという考えがあったからです。
メディアと読者、といった一方通行の関係ではなくて、カンファレンスのスピーカーや参加者の声を聞き、その先の課題を見出していきたい。考えること、意見を出し合うこと、その先にある発信はひょっとしたら世の中を変えてくれるかもしれないと思っています。
さまざまな人を包摂する社会へ。
私たちの誰もが、その人らしくゆたかに暮らせる社会へ。
私たちは「インクルージョン」という視点から未来を拓こうという、このMASHING UPメディアとコミュニティを、逞しく成長させていきたいと思っています。
MASHING UP 編集長 遠藤祐子
Image via Getty Images

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