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事前サーベイ&先行オーダー。D2Cだから実現できる、衣料品のサステナビリティ化

「いいモノ」であるだけでなく、それらを入手することで社会に少し貢献できたり、わたしたちをちょっとエンパワーしてくれたりする。そんなすてきなアイテムを紹介するコーナー「mu_lifestyle」

今回は、エコプロジェクトをスタートさせた「kay me」

サステナビリティ化はアパレル業界の急務

D2Cブランド(※)の「kay me」がエコプロジェクトをはじめたという。アパレル業界におけるサステナビリティ化問題の解決の糸口となるような取り組みなので、フォーカスしてみたい。

プロジェクトのポイントは、大きく2点。

※D2C……Direct to Consumer。卸売業者を経由せず製造者が消費者と取引を行うサービス。

質の高いヴィーガン素材を積極採用する

まず1つめは、商品開発にはヴィーガン素材=ノンアニマル素材を用いる

レザーやファーを衣料素材として利用するには、毛皮を毟り取る必要がある。しかし、動物にも満たされて生きる権利があるという、アニマルウェルフェアを意識するブランドは昨今増えており、動物の毛皮は使用しないファーフリー宣言を行うラグジュアリーブランドも多い。

kay meのエコプロジェクトでは、アニマルウェルフェアの問題を人間の技術力で解決すべく、動物素材の不使用を決定した。

「ノンアニマル素材の皮革には、合成皮革と人工皮革の2種類があります。一般的に『本物ではない皮』というと合成皮革を指し、これには無数の種類があるんです。ただ、合成皮革は耐久性があまりよくありません」(kay me広報担当)

一方、人工皮革とは、合成皮革の上位版を想像するとわかりやすいという。

「そのぶん、価格は合成皮革の1.5倍から2倍となり、本物の動物皮革に近い価格に。しかし、風合いは本物の動物皮革に引けを取らず、耐久性もかなり高い。毛皮についても同様で、本物の毛皮に近い高級感がありつつ、毛が抜けにくいメリットがあります」(同・広報担当)

そこで、本プロジェクトの趣旨に合致する品質の素材を扱う人工皮革やフェイクファーの生産者から仕入れることに。動物皮革を使わずとも、それに匹敵する仕上がり、かつ長く使うことができるのだそう。

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リアルファーをしのぐ美しさのヴィーガンファーを襟元に配した「エコファーコート」79,800円(税別)。ウールのような質感の表地も、もちろんヴィーガン素材で、保温力抜群。

こういった高級人工皮革は繊細かつ加工難易度が高いため、製作には日本の職人の技術を導入する。

「なかでもシューズは、国内流通の約4%しかない東京での靴職人の手作りです(東都製靴組合調べ)。柔らかいストレッチ素材であるヴィーガンレザーと通常の10倍のクッション性を誇るインソールを用いるには、日本の優れた職人技術が不可欠です」(同・広報担当)

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顧客が欲しいものを必要なぶんだけ生産する

2点めは、衣料廃棄ゼロを目指すこと。そのため、商品化と販売、それぞれの過程に工夫を凝らす。

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まず商品化に際し、顧客に対して事前にスマートフォンによるサーベイを実施し、サンプルデザインのなかから「欲しい」と回答された数の多いアイテムだけを生産。さらに先行オーダー制を取り入れ、受注分だけを生産することで、廃棄せざるをえない在庫を抱えないようにするのだ。

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事前のサーベイ段階で約8割の回答者が「ぜひ欲しい」と答えた「ぷにぷにパンプス」各28,000円(税別)※完全オーダー制。通常の10倍のクッションと世界最軽量クラスの靴底を兼ね備えた快適シューズ。素材はヴィーガンエナメル、レザー、スウェードの3種から選べ、24色展開。サイズの左右ちがいにも対応(+5,000円)。試着はkay me各店のほか、オンラインでの「試靴便」でも可。

オンラインで顧客と直接つながり、意見を交し合うことができるという、D2Cの強みをいかして生まれた今回のエコプロジェクト。ムダがなく、動物にも環境にもやさしいビジネスモデルでありつつ、身につける側にとってはとても実用的なデザイン。多方面に幸せをもたらしてくれる。

kay me

電話:03-6228-6813(お客様窓口)※記事内で紹介したアイテムの先行オーダーは〜2020年8月2日(日)。kay meグローバルオンラインストアまたはkay me銀座本店、有楽町店、新宿店、梅田店、小田急新宿店にてオーダー可能。エコファーコートとぷにぷにパンプスは期間中にオーダーすると特別価格に。

kay me

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多田亜矢子
編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」や「FUDGE.jp」などで活動中。

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