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今できなくても、やりたいことの種火は心に灯し続けて/料理家 ワタナベマキさん

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つくりやすく、毎日食べても飽きのこない“地に足のついた”料理が人気の料理家・ワタナベマキさん。雑誌やテレビ出演、イベントなどの仕事のほか、これまでに手掛けた料理本は100冊にものぼります。多忙を極めながらも「いつも料理のことを考えている」と話すワタナベさんのこれまで、そしてこれからについてお話をうかがいました。

ワタナベマキさん
料理家。グラフィックデザイナーを経て、2005年より料理の活動を始める。毎日食べても飽きのこないセンスのいい料理だけでなく、ナチュラルなライフスタイルも人気を集め、雑貨やファッションアイテムのプロデュースもおこなう。『そうざい麺/ひと皿で主食にもおかずにもなる、かんたん麺レシピ85』(主婦と生活社)のほか著書多数。インスタグラム

多忙でもできる、豊かで丁寧な暮らしの秘訣

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木のぬくもりを感じさせる広いリビング、そして大好きな物に囲まれたオープンなキッチン。ワタナベさんはいつもここで、家族の料理をつくったり、本で紹介するレシピを考えたりしています。大きな窓からは自然光がたっぷりと差し込み、ベランダには豊かなグリーンが。1日のなかで一番好きなのは、まだ家族が誰も起きてこない朝の時間

「5時ぐらいに起きて、カーテンを開けて植物を眺めたり、水をやったり。少しじっとできる贅沢な時間です。そのあとはバタバタですからね(笑)」

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6時には朝食を食べ、お弁当をつめて、7時に中学2年生の息子さんを送り出し、部屋の掃除。朝のルーティンは時計を見ながら、決まったことを決まった時間内で済ませます。8時から8時15分は忙しかった時間を一度リセットするお茶の時間。煎茶や中国茶、台湾などの旅先で買ってきたお茶を丁寧にいれて楽しみます。

「典型的な朝型人間で、朝なら10分でできることが、夜だと1時間もかかってしまう。もともと夜型だったんですけどね。時間に“追われる”という言い方をしますけど、時間内にやることを決めると、その通りにできるとうれしいし、時間に追われる感覚もなく、自由な時間も増えますよ」

時間に“追われる”のではなく、決まった時間内で済ませる。
そうすれば忙しくても自由な時間がつくれる

料理のことだけは「語る」ことができた

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もともと夜型人間だったというのは、グラフィックデザインを仕事にしていたときのこと。大学を卒業して広告代理店でデザイナーの仕事に就きますが、プレゼンなどで制作意図をうまく伝えられなかったといいます。

そんなとき、次なる道の候補に浮上したのが「料理」でした。ワタナベさんのおばあさまはご近所の方に保存食を教えていましたし、お母さまも料理上手。小さなときからふたりの背中を見て育ちました。

「就職活動中、料理の道に進みたいと思ったこともあるんです。でも『好きな料理を仕事にして、嫌いになったらイヤだな』と思う気持ちもあって……。実際にやってみると、料理のことならいくらでも語れるし、やればやるほど料理のことが好きになる。今となって振り返れば、本当にいい転機でしたね」

独立して14年。さまざまな仕事があるなかで、一番大切にしているのが本の仕事だそうです。「グラフィックデザインをしていたこともあって、やっぱり紙が好き」というワタナベさん。おばあさまがノートに残してくれた昔のレシピを、自己流に咀嚼して現代を生きる忙しい女性に向けて書き起こすこともあるのだとか。

制作意図を言葉にすることができず、味わった挫折。
いくらでも語れたのが料理だった

料理をおいしくする“ひと手間”を大切に

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そんなワタナベさんが、本に込めるのは「自分のレシピが、どこかのおうちの“家庭の味”になってくれたら」という思い。ときどき、イベントなどで付箋がいっぱい貼られて使い込まれた本を読者が持ってきて見せてくれたり、「娘がひとり暮らしを始めるので、ワタナベさんの本を買って渡した」という声を耳にしたりすると、たまらなくうれしい気持ちになるそうです。

簡単で時短、手間を省いたレシピは、忙しい女性にとってはもちろんありがたい存在。しかし、ワタナベさんが得意とするのは「必要な手間はきちんとかける」料理。その手間のおかげで、むしろ調理工程はシンプルになり、素材の味は引き立ちます。

「たとえば、チキンソテーなら焼く30分ぐらい前に冷蔵庫から出しておくという“ひと手間”をかけることで、チキンはしっとりやわらかくなります。そうすれば調味料を多用せずとも塩だけでもおいしい。簡単なんです」

キャベツの残りをそのまま冷蔵庫に入れると黒くなってしまうから、細切りにして塩もみをして、次の日にオリーブオイルをかけてレモンを絞ればマリネとして楽しめる。ワタナベさんが伝えたいのはそんな“ひと手間”。調理道具を厳選するのも、包丁を研ぐのも、料理をおいしくするための“ひと手間”になるわけです。

必要な手間はきちんとかける。そのおかげで、
むしろ調理工程はシンプルになり、素材の味は引き立つ

転機は“予期せず訪れる”とは限らない

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これからやってみたいことをうかがうと「60歳代になったら、料理教室をやろうかな」とのこと。その理由は「言葉に重みが出てくるから」。40代は料理家の世界では若いほうで、まだまだ学びたいことがあるとワタナベさん。そして、「やりたいと思うことを見つけたら、そのときは叶わなくても、やりたいと思う心の種火は灯し続けていたほうがいい」とも話してくれました。

「70代で服のブランドを立ち上げた知り合いがいるのですが、彼女はご両親の介護をしている間も“服をつくりたい”という心の種火を消さなかったんだと思います。大人になると自分の生き方ができあがってくるから、転機は自分でつくらないと、なかなか訪れないものなのかもしれません」

また、転機や岐路は“予期せず訪れる”ものだけではない、とワタナベさん。グラフィックデザインの仕事で悩んでいたとき「どうせやるなら憧れの人のところで」と、門を叩いたこともあったそう。一歩を踏み出すことにはどうしても臆病になるけれど、「必ずあとでよかったと思える」と語るワタナベさんの言葉には説得力があります。

大人になると自分の生き方ができあがってくるから、
転機は自分でつくらないと、なかなか訪れないものなのかも

「長く愛用できる、クラシックなデザインが好き」

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最後に、ワタナベさんにシチズンのクロスシーを試していただきました。今回ご紹介するモデルは、「シチズンxC(クロスシー)」のhikariコレクションの1本。「サクラピンク」というシチズンだけのコーティングは、女性の肌を明るく美しく見せてくれます。

「すごく大人っぽくて、上品な時計ですね。クラシックな雰囲気が、私の好みです」とワタナベさんもデザインに太鼓判を押してくれました。愛用している時計のなかにはお母様から譲り受けたものもあるそうで、“長く愛せるもの”を好むワタナベさんらしいエピソードです。

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シチズン クロスシー hikari collection Titania Happy Flight ES9444-50A 78,000円(税別)※詳しくはこちら

つけていることを忘れてしまうほど軽いのは、「スーパーチタニウム」を採用しているから。肌にやさしいことも多くの女性に支持される理由です。日付・時刻合わせが不要な「電波時計」で、太陽や部屋の光で充電できるので、面倒な電池交換もいりません。「デュラテクト」というシチズン独自の表面硬化技術でキズがつきにくく、高い防水機能を備えています。

ワタナベさんが興味を持ったのは、やはり軽さと電池交換が不要なこと。さらに、世界24都市の時間がすぐにわかる「ハッピーフライト」は、料理の研鑚のためにひとりでも海外へ行くという旅行好きなワタナベさんにぴったりな機能です。

「料理には終わりがない。追求すればするほど、おもしろい」と語るワタナベさん。ワタナベさんの学びや気づきが、私たちの食卓にさらなる豊かさをもたらしてくれることでしょう。

私たちは、まずはワタナベさんの思いに従って、今日からさっそく“ひと手間”をかけてみましょうか。

料理には終わりがなく、追求すればするほどおもしろい 。
長く愛される料理を伝えていきたい

撮影/小禄慎一郎、取材・文/大森りえ

シチズン

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