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「30%の壁」を乗り越えるには?ジェンダー平等推進の糸口を考える。/MASHING UPカンファレンスvol.4

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内閣府男女平等参画局が発表した『令和2年版 男女共同参画白書』によると、令和元年における役職者に占める女性の割合は、係長級18.9%、課長級11.4%、部長級6.9%。上場企業の役員に占める女性の割合は、わずか5.2%。これは諸外国と比べても低い水準だと指摘されています。また、ジェンダー・ギャップ指数も、153か国中121位と、毎年下位を停滞し続けています。

では、この男女格差解消の足を引っ張っている本当の理由は何なのでしょうか?

2020年11月26・27日に開催予定のMASHING UPカンファレンスvol.4では、ジェンダーの課題を「喫緊のビジネスの課題」と捉え、自ら主体的にダイバーシティの取り組みを推進するキャンペーンである「30% Club Japan」のメンバーらと、日本社会におけるジェンダー平等推進の現状についてディスカッションを行います。

登壇者として迎えるのは、デロイトトーマツコンサルティングのジェンダー・ストラテジー・リーダーで、30% Club Japan創設者の只松美智子氏、りそなアセットマネジメント執行役員責任投資部長で30%Club Japanのインベスターグループボードメンバー兼ベストプラクティスタスクフォースリーダーを務める松原稔氏、そして、OECD東京センター所長の村上由美子氏ジェンダー・国際協力専門家で元国連開発計画(UNDP)職員の大崎麻子氏といった、本課題において最前線で課題に取り組んできたメンバーが、熱量あるセッションを繰り広げます!

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知識型ビジネスに勢いがないことも一因か。

日本でなかなか女性管理職の比率が上がらない理由の一つとして、日本経済を支える産業が主に製造業であることが挙げられます。

男女雇用機会均等法施行の直後に就職した“均等法世代”で、25年間海外生活をしていたOECD東京センター所長の村上氏は、2020年2月28日に開催したMASHING UP SUMMIT 2020の中で次のように指摘しています。

日本経済はまだ製造業に支えられています。イノベーションが必要な知識型のビジネスにまだ勢いがない。今までのビジネスで十分、という考え方がなかなか抜けないのでしょう

イノベーション(革新)には、多様な視点からの新しい発想が欠かせません。

意思決定のプロセスに多様な価値観やアイデアが入ることが、企業価値を高めます。これはさまざまな調査や分析で証明されており、シリコンバレーなどイノベーションが進んでいるところでは常識。日本では「取締役に女性を入れると業績が上がる」という、多様性と業績のリンクが浸透していないんですね

この認識が広く浸透すれば、日本企業でも今後女性管理職の比率が上昇する可能性があります。

人材が足りていない今がチャンス。女性のWell-beingが、企業の成長につながるワケ

なぜ日本では女性活躍が進まないのか。それに対する岡島悦子さん、篠田真貴子さん、村上由美子さん、浜田敬子さんの答えとは——⁉ MASHING UP S...

https://www.mashingup.jp/2020/04/summit2020_report_panel.html

日本社会が女性に強いてきた“無償ケア”が、活躍の足かせに?

「母親(妻)なんだから家族の面倒を見るべき」「愛する夫と子どものために栄養バランスの良い手料理を作るべき」「女性は皆、生まれつき優しくて綺麗好きで、愛情深いのだから……」

このような圧力も、日本の女性の活躍を阻んでいると言われています。

20年以上ジェンダー問題に取り組んできた大崎氏は、社会が女性に“無償ケア”を期待・強制していることが、ジェンダー平等が一向に進まない原因であると述べています。

女性とガールズのエンパワーメントの最大の障壁である、無償ケア労働をどうするか、ですね。(略)これは途上国に限ったことではありません。日本でも長いあいだ、家事、育児、介護は女性が無償で担うものとされてきました。この責任を再分配するためには、家庭内では家事育児の分担、民間企業では男女が同じように育休を取れるしくみ作りが求められます。これらのしくみに国が予算をつけることも大事です

家庭内の家事・育児労働だけでなく、“職業としてのケア”も、日本では価値が低く見積もられているという現状があります

保育士は専門職なのに、日本では待遇が低い。幼児教育はすごく大事で、その後のコミュニケーション能力にプラスになるものです。国会議員に女性や育児経験のある男性が増えれば、ここにももっと予算がつくと思っています

世界の女性とガールズが自己決定しながら生きていけるように。ジェンダー平等の実現が私のライフワーク/大崎麻子さん[前編]

MASHING UPにも登壇決定! 女性のエンパワーメントに20年以上携わる大崎麻子さんに、SDGsにかける期待、今後の課題などについて聞きました。

https://www.mashingup.jp/2019/10/sdgs_gender_1.html

ジェンダー平等を推進する糸口を考えよう

このように、ジェンダー問題が改善しない理由は複雑な背景が絡み合っており、専門家の見解を参考にしながら一つひとつ丁寧に解きほぐしていく必要があるでしょう。

本セッションでは、『30% Club』のメンバーを中心に、ジェンダー平等実現に向けて精力的に活動している有識者たちが、格差是正の突破口について議論します。いま一度、ジェンダー問題について一緒に真剣に考えてみませんか?

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MASHING UP カンファレンスvol.4

会期:2020年11月26日(木)13:00〜21:00 ※オンラインのみ
11月27日(金)13:00〜20:00 ※オンライン及びオフライン
オンライン配信:チケットご購入後、ご視聴方法とURLをお送りいたします。
オフライン会場(11月27日):ザ・ストリングス表参道
住所:東京都港区北青山3-6-8
アクセス:表参道駅B5出口 地下通路より直結
主催:MASHING UP実行委員会(株式会社メディアジーン、mash-inc.)

チケット:
・スタンダード(2日間のオンラインセッション全てに参加可)¥7,700
・ワンデイDAY1(11/26のオンラインセッション全てに参加可)¥5,500
・ワンデイDAY2(11/27のオンラインセッション全てに参加可)¥5,500
・プレミアム(オンライン+オフライン全てに参加可)¥22,000 ※完全招待制チケットです。ご希望の方は、コンタクトフォームよりお問い合わせください。
【学割】
・学割スタンダード(2日間のオンラインセッション全てに参加可)¥4,400
・学割ワンデイDAY1(11/26のオンラインセッション全てに参加可)¥3,300
・学割ワンデイDAY2(11/27のオンラインセッション全てに参加可)¥3,300

※セッション内容、登壇者、開催時間等は変更になる可能性がございます。

公式サイト:https://conference.mashingup.jp/

MASHING UPは、女性の視点から社会課題をピックアップし、議論を行うメディア&コミュニティ。女性活躍・ダイバーシティ推進を起点にスタートし、カンファレンスにおいては異なる性別、年齢、国籍、業種、業界を混ぜ合わせ(マッシュアップして)、新しい対話を生み出し、ネットワークを築くのはもちろんのこと、新しいビジネスを創出できる場を目指しています。国内外のスピーカーを招聘し、個人と企業、そして社会に、新たな視点をもたらすセッションを組み立てます。今年のテーマは「Explore! The New Well-being(これからのウェルビーイング)」。

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MASHING UP編集部
MASHING UP=インクルーシブな未来を拓く、メディア&コミュニティ。イベントやメディアを通じ、性別、業種、世代、国籍を超え多彩な人々と対話を深め、これからの社会や組織のかたち、未来のビジネスを考えていきます。

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