1. Home
  2. Social good
  3. リーダーシップを本気で教える大学が日本に誕生。伊藤羊一氏、篠田真貴子氏が語る「狙い」

リーダーシップを本気で教える大学が日本に誕生。伊藤羊一氏、篠田真貴子氏が語る「狙い」

仲間と手を合わせるイラスト

image via shutterstock

「どうして大学に行くんだろう?」一度は考えたことがあるだろうか。その時に、何があなたの答えを導き、どんな答えを出しただろうか。

2021年春、「新しくチャレンンジしたいけど何をしたらいいかわからない」そんな学生を歓迎する、「アントレプレナーシップ学部(通称 武蔵野EMC)」が、日本で初めて、武蔵野大学に誕生する。Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一氏を学部長に迎え、実務家30名とともに、社会の幸せのために本気で貢献するリーダーの育成を目指す。

「なんのための大学か?」と大学の価値が見直されている今、アントレプレナーシップを持った学生を育成する武蔵野EMCの目的とは? 学長の西本照真氏、学部長(就任予定)伊藤羊一氏、就任予定教員の井上浄氏(株式会社リバネス)、篠田真貴子氏(エール株式会社)が、2020年11月9日の記者会見で、誕生に込める思いを語った。

「世界をよく変える」思考と行動を育てる場

左から、就任予定教員の井上浄氏(株式会社リバネス)、学部長(就任予定)伊藤羊一氏、学長の西本照真氏、就任予定教員の篠田真貴子氏(エール株式会社)。

アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、「高い志と倫理観に基づき、失敗を恐れずに踏み出し、新たな価値を創造して行くマインド」のこと。武蔵野EMCは、そのようなマインドをもち、社会課題を自分ごととして取り組んでいく人材を育てる。

『一人ひとりが想いをもち踏み出し、「世界の幸せをカタチにする。」』という武蔵野大学のブランドステートメントに加え、武蔵野EMCは「自分の思考と行動で、世界をより良い場所にできると本気で信じる人を増やす」ことを目的として掲げている。だからこそ、起業家育成の場ではなく、アントレプレナーシップを持つリーダーの育成、輩出をし、大学という立場から、世界・社会の課題解決に貢献していく、と伊藤氏は語る。

また、篠田氏は、医療の発展で長寿が可能になったにも関わらず、マインドは寿命が60年の時のままで、年を重ねるごとに新しい挑戦が億劫になっていると指摘。テクノロジーが発展しただけでは世の中を本当の意味で幸せに、便利にすることはできないと語る。

知的産業が重視される社会へと変化している現在、従来の工業社会に最適化したベストプラクティスを未だに再生産している組織のあり方に対して、意図的に変化をもたらすことができる人材の必要性を強調。武蔵野EMCからそのような人材が育つことへの期待を語った。

起業の方法ではなく起業家精神を教える理由とは?

実践中心のカリキュラム

武蔵野EMCが非常にユニークな特徴を持つのも、注目すべき点だ。

たとえば、カリキュラム。ここでは、インプット(学び)とアウトプット(実践)を繰り返して、「わかって、できる」人材を徹底して育成する。学びと実践どちらかではなく、両方をバランスよく行うことによって、本当に社会に貢献できる力を養うことが狙いだ。

そして、学びを支える教員陣が30名の現役実務家である点もユニークだ。教育、ベンチャーキャピタル、起業家、デザイン、テクノロジー、現役社会起業家、コミュニケーション、政治、経営、経済という様々な分野の専門家、実務家が就任する。教員は「教える人」ではなく、学生とともに行動し、学び合う「仲間」であることも強調。ここには、志を持った実務家と学生が語り合い、交流し、共に学ぶ機会創出に重きをおく伊藤氏の期待がある。

そして、全寮制(一年次のみ)。寮での共同生活を通じて、コミュニケーション能力を高め、授業外でも語り合い、アイディアを形にして行くベースキャンプのような場所にしていきたいと構想。篠田氏も、寮は、人間理解を深め、そこでの出会いが新たな化学変化、価値を生む場所になると、期待を語った。

「幸せを形にするために行動できる人」が求められている

先を見る男女のイラスト

image via shutterstock

大学の役割のひとつとして人材育成があるならば、これからの時代、どのような人材が求められているのか?

たとえ個人でも、挑戦し、幸せを形にするために行動できる人が必要になってくると指摘したのは、井上氏。加えて、西本学長は、社会に生きて行く中で苦しみはいつも存在していてるからこそ、その状況下での生き方を真剣に考えて行動できるマインドを持った学生を育てていくと、伝えた。

アントレプレナーシップ学部は、アントレプレナーシップを持った人を育む場所であり、起業はあくまでも手段。もちろん起業家が生まれることは嬉しく思うが、何よりも学生、学生の思い、学生の成長、そして社会に価値を提供するということを最優先として取り組む学部、環境を作っていく。最初の卒業生が出るまで4年後まで末長く見守って欲しいと、伊藤氏が締めくくった。

大学卒業後は企業就職という従来の考え方から、社会を創るために自らアクションを起こし、自分で選択肢を作っていくという社会に変わっていくのかもしれない。武蔵野EMCが示す未来に期待したい。

編集部おすすめ

【編集部が使ってみた】ビジネスパーソンの最強の味方。テレワークがノンストレスになるビジネスPC

編集部が試してみたのが、テレワークに最適化されたノートパソコンと評判の「VAIO ®︎ SX14」です。その実力はいかに?

https://www.mashingup.jp/2020/11/224176_vol4_conference_vaio.html

自分の弱さを認めることが、本当の強さにつながる/元バレーボール日本代表・大山加奈さん

高校在学中に日本代表に選ばれ、バレーボール史に一時代を築いた大山加奈さん。活躍の一方で抱えていたさまざまな苦悩とは。そして引退後に指導者として心がけ...

https://www.mashingup.jp/2020/11/citizen_xc_hikari_7.html

  • facebook
  • twitter
  • hatena
MASHING UP編集部

この記事に関連する人

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、

    MASHING UPとGlossy Japanの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPとGlossy Japanの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。