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持続可能な代替材「竹」でできたトイレットペーパー。新しい暮らしの循環を生み出すビジネス

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2020年のコロナ禍において、店頭からトイレットペーパーの姿が消えたことは未だ記憶に新しい。生活必需品として再認識されたトイレットペーパーだが、地球にとっては「迷惑な存在」かもしれない。

トイレットペーパーが環境に与える負荷

トイレットペーパーなどのティッシュ製品は安価で手に入りやすく、世界のあらゆる場所で使われている。しかし、これらの製品の多くは木材パルプで作られており、世界で毎日伐り倒される森林の10%がトイレットペーパーによるものだと言われている

2019年2月のNRDC(Natural Resources Defense Council:資源保護協会)によれば、日本の一人あたりのトイレットペーパーの消費量は世界第4位とかなり多い。

もちろん再生紙の原料である古紙の利用が増えていることは事実だが、森林伐採による気候変動など、木材パルプの消費による環境への負荷はもはや見過ごすことができない

知られざる竹の実力

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この問題に対する解決策として、木材パルプの代替原料に注目が集められている。

それは、日本でも馴染み深い「」。

竹は木よりもはるかに早いスピードで生育する。成長の過程で二酸化炭素を他の樹木よりも多く吸収するという検証結果も出ており、まさに持続可能な代替材だ。木材パルプの代わりに竹が普及するようになれば、サステナビリティの実現に一歩近づくだろう。

原材料は竹100%。環境と体にやさしいトイレットペーパー

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竹を原材料100%として生まれたのが、おかえり株式会社の「BambooRollバンブーロール)」だ。

漂白剤無使用で、植物由来のナチュラルでやさしい色合いが特徴で、再生可能なエネルギーの一つである水力発電を用いて作られているため、製造の過程で発生する温室効果ガスは少ない。

「廃棄物ゼロ」を目指すために、プラスチックフリーのパッケージを使用するなど、消費者に届く過程にも環境への配慮が行き届いている。

更に特徴的なのが「定期便」というスタイル。消費者自身に、限りある資源の使い方と向き合ってほしいという思いが込められている

些細な変化が大きな変化につながる

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おかえり株式会社 代表取締役 松原 佳代氏

BambooRollの生みの親であるおかえり株式会社は、「“還す”を未来のあたりまえに」をビジョンとし、サステナブルなプロダクトやサービス開発を行っている。

BambooRollについて、代表取締役の松原氏は「些細な変化が大きな変化につながるきっかけとしてのプロダクト」だと語る。

「『一人ひとりが暮らしの中で循環をつくり出す』という自分たちのテーマに立ち返った時に、とても身近な日用品なのに、何からできているのか認識されていないトイレットペーパーからスタートするのは良いのではないかと考え、BambooRollを出すことに決めました」(松原氏)

一刻も早いアクションを求められる環境問題において、今ある暮らしの中でできることを始めることが必要だと感じ、今回のような事業に至ったという。

プロダクトを通じて新しい日常と循環をつくる」。BambooRollは、同社のビジョンをまっすぐに反映した、最初のプロダクトなのだ。

BambooRollが教えてくれる、日常生活の小さな一歩

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最後に、同プロダクトの課題を松原氏に聞いた。

「環境のことをあまり意識していなかった皆さん、あるいは気になっていてもこれまで行動に移してこなかった皆さんにいかにこの商品を届けられるか、使ってみていただけるかが、挑戦でもあり、課題でもあります」(松原氏)

”地球環境のための行動”と考えると、規模が大きすぎて自分とは無関係だと感じるだろうか。

BambooRollが私たちに教えてくれるのは、「地球環境を考えるのは決して壮大な話ではない」ということ。自分自身の暮らしを見つめ直すところから始めることで、小さくても確実な一歩を踏み出せるのだ。

おかえり株式会社, BambooRoll ]画像提供:おかえり株式会社

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