1. Home
  2. Wellness
  3. 「心配」から「信頼」へ。働き方のパラダイムシフトで社員の幸せ度は上がる

「心配」から「信頼」へ。働き方のパラダイムシフトで社員の幸せ度は上がる

yellow monday

コロナによって生活や働き方が一変して、1年以上。メンタルの不調に陥りやすい状況が続いている。週のなかでも特に憂鬱な気持ちになりやすいのが、月曜日。在宅勤務で通勤時間や始業前の雑談がなくなり、休日モードから仕事モードへの切り替えが、以前より難しくなったと感じている人は多いだろう。

人との繋がりを大切にし、幸せな日々をおくるため、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社が展開する紅茶ブランド「リプトン」が新しいプロジェクト「YELLOW MONDAY」を開始する。ブルーな月曜日をハッピーなイエローにぬりかえるため、公式SNSでのティップスの配信やプレゼントキャンペーンを実施するほか、賛同企業とのコラボレーション企画も実施していく。

2021年5月10日にスタートするプロジェクトに先立ち開かれた説明会では、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社の取締役・人事総本部長の島田由香氏が登壇。キャンペーンを監修するメンタルトレーナーの井垣利英氏と共に、幸せな働き方や、気持ちを上げるための方法についてトークが行われた。

ハッピーになる仕組みをつくる

lipton-1

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社の取締役・人事総本部長の島田由香氏。

幸せな気持ちで1週間をスタートさせるため、ユニリーバの社内でも4月から毎週月曜日の朝に雑談の時間「YELLOW MONDAY TIME」が設けられている。1年以上も在宅勤務が続くなか、会社の人と初めて大笑いできたとの社員の声もあり、効果が実感されているようだ。

マイナス感情の悪循環に陥らないための心構えについて、島田氏は次のように語る。

「ポジティブ心理学(※)には『Happiness is a choice』という言葉があります。ハッピーであるかどうかは自分の選択なんです。憂鬱なときに自分をハッピーにしてくれるものを知っているだけで、その選択ができる。こういう仕組みをいかに自分で作っていくかが、特にコロナ下では大切だと思います」(島田氏)
※マーティン・セリグマン博士によって創設された心理学の分野。より充実した良い人生を歩むための研究を行う。

企業も社員が幸せな気分で働けるような環境を整えることで、多くのメリットを得られる。「変化への適応度」「イノベーション」「営業成績」「生産性」がアップし、逆に「燃え尽き症候群」「欠勤」「事故」「退職率」などが大きく減る。

ウェルビーイングの向上も大切だ。マーティン・セリグマン博士の調査によると「健康」「長寿」「素晴らしい人間関係」「仕事のパフォーマンスと創造性の向上」「社会への参加・社会性のある行動」「レジリエンスの向上」に繋がるという。

新しい働き方では「信頼関係」がますます大切に

lipton-12

ユニリーバが導入している時間や場所の制限を設けない働き方「WAA(Work from Anywhere & Anytime)」の例。

ユニリーバはコロナ以前から、社員の幸せ度を上げる施策に取り組んできた。2016年の7月からは、時間や場所の制限を設けない働き方「WAA(Work from Anywhere & Anytime)と」を導入した。開始から、今年で5年。コロナが流行し始めた時も、比較的スムーズにリモートに移行できたという。

パフォーマンスはアウトプットで評価する。この働き方でカギとなるのが「性善説」だと島田氏は言う。

「疑って心配して管理するという時代は終わりました。心配から信頼へ。『ぱ』を『ら』に変えるだけなので、パラダイムシフトと呼んでいるんですけど、皆さんにもぜひ実践してほしいです」(島田氏)

働く場所を自由に選べるWAAは、地域活性や地域創生と親和性が高いとの考えから、2019年には「地域 de WAA」をスタート。自然の多い環境では脳が活性化し、生産性アップに繋がる。これまでよりも早く業務を終えられれば、残った時間でいろいろできる。

買い物や、おいしいものを食べることも経済的な効果はあるが、それだけでなく、地域の課題を解決をするために社員の知識や知恵、労働力を提供する。その対価として、宿泊費を無料にしてもらうという仕組みだ。

チームで良い結果を生み出すには、メンバー同士が信頼しあい、恐れることなくリスクを取れる「心理的安全性」が絶対条件となる。これを得るため、コロナ下においては「YELLOW MONDAY」の施策は効果を発揮するだろうと島田氏はいう。

気分を上げるためのポジティブ・アクション

lipton-6

始業前の雑談など、ポジティブ・アクションを教えてくれたメンタルトレーナーの井垣利英氏。

「YELLOW MONDAY」プロジェクトで、気軽に取り入れられるポジティブアクションを提唱しているのがメンタルトレーナーの井垣利英氏だ。

井垣氏によると、プロジェクトのテーマカラーである黄色は「気持ちが明るくなる」「コミュニケーション力が高まる」「好奇心を刺激する」「新陳代謝を活性化させる」などの効果があるそうだ。

「日本の年中行事にも、ゆずやかぼちゃを使うものがありますが、あれは黄色の効果なんですよ。魔除や厄除の意味があって、古来より日本人はそういうものを置いたり食べたりして、香りや色で気持ちを上げたりしてるんです」(井垣氏)

井垣氏が、おすすめのポジティブアクションを教えてくれた。たとえば、始業前の雑談。脳の働きが良くなり、記憶力向上や仕事の効率化にも繋がる。ここでは、相手の良いところを口に出して褒めることも重要なのだそうだ。

ほかにも軽いストレッチや運動をする、早寝早起き・朝日を浴びる、好きなものを食べたり、飲み物を飲むといった生活習慣の改善などを挙げる井垣氏。また、小さい頃に好きだったことをやってみることも、自分が本能的に好きなことであるため、気分がリラックスできるのだという。

lipton-8

「何が好きかということを知っていると、選択がしやすくなる。これは仕事もキャリアも同じですね」(島田氏)

自分の価値に気付いていなくて、自己肯定感が低い人がすごく多い。幼少期に好きだったことを思い出して、実際にやってみるだけでも気持ちが上がるし、全然違うはずなんです」(井垣氏)

ちょったしたことで、気分は変えられる。前向きになれるためのアクションを、日々の生活に取り入れたい。

リプトンYELLOW MONDAYプロジェクト

このトピックとかかわりのあるSDGsゴールは?

SDGs3&8

  • facebook
  • twitter
  • hatena
野澤朋代
フォトグラファー、翻訳者、ライター。趣味は散歩と語学学習。

    おすすめ

    powered byCXENSE

    メールマガジンにご登録いただくと、

    MASHING UPとGlossy Japanの新着記事や最新のイベント情報をお送りします。

    また、登録者限定の情報やイベントや座談会などの先行予約のチャンスも。

    MASHING UPとGlossy Japanの最新情報をご希望の方はぜひご登録ください。