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STEM教育やジェンダー平等の推進も。美容ブランドが取り組む少女へのエンパワーメント

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2019年10月、資生堂が展開するグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」が、国際連合児童基金(以下、ユニセフ)と複数年にわたるグローバル・パートナーシップを結んだと発表。2年目を迎えた2021年、ブランドの代表作である「ル・セラム」の全世界での売り上げの一部を、キルギス、バングラデシュ、ニジェールなどの国や地域において、少女たちの教育とエンパワーメントを促進するユニセフのプログラムに寄付するキャンペーンを実施している。

ひとりの女性の声が、美容ブランドとユニセフをつなぐきっかけに

クレ・ド・ポー ボーテとユニセフがパートナーシップを結ぶに至った背景には、同ブランドが2019年3月に実施したグローバルチャリティプログラム「パワー・オブ・ラディアンス プログラム」の受賞者、マズーン・メレハン氏の存在がある。

メレハン氏は、教科書以外のものを全て残してシリアから逃げ出したという自身の体験をもとに、世界中の子どもたちが平等なチャンスをつかむための有効手段としての教育の重要性を説き、同賞を受賞した。同プログラムの受賞者には、クレ・ド・ポー ボーテのグローバルの売り上げから拠出された寄付金の寄付先を決める権利が与えられる。メレハン氏はユニセフの親善大使を務めており、彼女はその寄付金を、ユニセフへ寄付することに。

受賞後、西アフリカ・マリ共和国を訪れた彼女は、紛争と貧困から、子どもたちの教育の機会が奪われている実態を目の当たりにする。こうしてマリから帰国したメレハン氏はジュネーブへと赴き、国連総会において幼児期における発育の危機について講演をおこなうなど、子どもたちのより良い暮らしに向けて声を上げ続けている

このメレハン氏の声に呼応するように、クレ・ド・ポー ボーテは、教育を通じた少女たちの社会的地位向上と女性のエンパワーメントに長期的に取り組んでいくことを決定し、ユニセフとの協業を表明した。

少女にもSTEM教育を。未来を切り開く教育を支援

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クレ・ド・ポー ボーテとユニセフのパートナーシップにより現在実施中のキャンペーンでは、少女たちへのSTEM教育や、将来に役に立つスキルの習得を促進し、知識の向上を通じて彼女たちの可能性を解き放つことを目的とする。というのも、開発途上国で生活する少女たちのなかには、固定観念やジェンダー差別により、とりわけSTEM領域の教育機会を得ることが叶わないケースが数多くあるという。世界中の90%以上の仕事がデジタルに関わる現代社会において、少女たちの雇用機会に重大な影響を及ぼす障壁となっているのだ。

そこで、たとえばキルギスにおいては、ユニセフがキルギスで実施するプログラム「STEM4Girls」を支援することで、少女たちが専門的な教育やキャリアを追求できるよう後押しをしている。

また、バングラデシュではユニセフがバングラデシュで実施する「教育システムにおけるジェンダー平等の推進」、「教育におけるジェンダー関連の障壁の緩和」、「ジェンダーに基づく暴力の削減」を目的としたプログラムを支援する。さらに、ジェンダー平等の観点を取り入れたカリキュラムの枠組みを構築し、職場で実践できる能力の開発を促進していくという、ユニセフと同国政府の協業をサポート

「クレ・ド・ポー ボーテは、STEM教育が、少女たちの可能性を解き放ち、よりよい社会を作る鍵になると考えています。ただし、それは個人やブランドの力だけでは成し遂げられません。そこでわたしたちは『ル・セラム』のご愛用を、ユニセフとのパートナーシップ活動につなげていきます。世界が危機的状況に面している今こそ、この活動が社会へよりポジティブな影響をもたせると信じております」(「クレ・ド・ポー ボーテ」チーフブランドオフィサー 鈴木ゆかり氏)

1本の美容液を通して、少女たちの輝かしい未来をサポートできるこのプログラム。これまでも社会問題に対して声を上げてきた資生堂だが、ユニセフとのパートナーシップを通して、その活動をより発展させるだろう。

クレ・ド・ポー ボーテ

https://www.cledepeau-beaute.com/jp/

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多田亜矢子
編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」や「FUDGE.jp」などで活動中。

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