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外資系企業で働く人のメンタルヘルス。「生活の悩み」が意外とトップに

肘タッチ

image via Gettyimages

外資系企業で働いている人は、どのようなストレスや悩みを抱えているのか? そしてそれは、日本の企業とどう違うのか。

これに関する調査結果がこのほど発表された。調査を実施したのは、企業向けのウェルビーイング支援事業を展開するピースマインド株式会社。日系・外資系を問わず多数の企業にメンタルヘルスサービスを提供する同社は、2018年4月から2019年3月にかけて受け付けた相談内容のなかから、今回の調査に適合するものを抽出し、日系企業、外資系企業といった企業形態ごとに分析を行った。

同社によると、外資系企業の従業員の相談内容からは、国外の上司とリモートで仕事を進める難しさや、管理職業務の概念が異なる外国人上司から、現場で起こる問題への理解を得にくいなどの悩みが窺えるという。その背景には「外国語でのコミュニケーションの難しさ」「上司の管理職としてのスキル不足」「日本の労働基準への知識のなさ」「部下のアサーション不足」などが相まっていると考えられる。

これまであまり掘り下げられてこなかった外資系企業のストレス傾向を明らかにするために、ピースマインド株式会社が行った「日本における外資系企業のメンタルヘルスサービス利用調査」。以下で、その結果を詳しく見ていこう。

「プライベート」に関する相談が多い

外資系企業と日系企業の相談内容割合の棒グラフ

外資系企業と日系企業の相談内容割合(画像提供:ピースマインド株式会社)

外資系企業では「プライベート」に関する相談が半数以上を占め、日系企業に比べて割合が高いことが分かった。「プライベート」の問題を具体的に掘り下げたところ、「生活」に関する問題が日系企業に比べて約1.8倍も多かった。

「生活」のなかには法律に関る問題、金銭問題、介護、子どもの教育、仕事と家庭の両立、育児相談、住環境、海外生活、本人の学業・進路・就職などの問題が含まれる。そして「プライベート」の悩みで一番多かったのが「配偶者、家族関係について」のものだった。

さらに、こうしたプライベートの人間関係による仕事への影響について、上司から理解を得にくいことも分析結果から窺われた。

「ハラスメント」に関する相談は日系企業の3倍以上

「職場」に関する相談内容に関しては、外資系・日系ともに「仕事に関する相談」が全体の4割以上、次いで「対人関係」に関する問題が2割以上で大差はなかった。その一方で「ハラスメント」に関する相談は、外資系が日系に比べて3倍以上多いという結果が出た。さらに詳しく分析していくと、上司との関係性や上司との相談の難しさが窺われた。日系企業に比べて上司の人事裁量権が大きいとされる、外資系企業の特徴が影響している可能性がある。

外資系企業と日系企業の「職場」に関する相談内容と割合の棒グラフ

外資系企業と日系企業の「職場」に関する相談内容と割合(画像提供:ピースマインド株式会社)

翻って「仕事」に関する相談比率は、外資系企業の方が日系企業よりも低い。職務内容書(Job Description)、標準作業手順書(SOP:Standard Operating Procedures)、業務仕様書(SOW:Statement of Work)が存在し、職責や手順が明確であることがその背景にあると推測される。

また、指揮系統が明確化されていることが「職場の人間関係」にプラスに働いていると考えられる。

社員のストレス解決には専門家のサポートも一助に

今回の調査結果からは、外資系企業社員のストレス要因はプライベートの問題が多い傾向にあることが明らかになった。プライベートの領域で企業が手を差し伸べる範囲には限界があるが、専門のコンサルタントに気軽に相談できる環境をつくることで、従業員のパフォーマンスの維持や向上につなげられる。

また「職場の人間関係」や「ハラスメント対策」においても、専門家のサポートは大きな助けになるだろう。

調査を行ったピースマインド株式会社は、職場でのパフォーマンスを向上させるために、心理学や行動科学の観点から解決策を提供している。同社のEAP(従業員支援プログラム)では、さまざまな課題の解決に向けて、カウンセリングやコンサルテーションを行なっている。

管理職に向けては「部下への接し方、育成、管理」に関するコンサルテーション、一般社員に向けては「レジリエンス力向上」「コミュニケーションスキルやアサーション力の獲得、改善」を目的とした、個別カウンセリングや集団研修などがある。プログラムの導入により、従業員が安心して働ける環境を整え、リスクの回避に繋げられるだろう。

ピースマインド EAP(従業員支援プログラム)

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野澤朋代
フォトグラファー、翻訳者、ライター。趣味は散歩と語学学習。

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