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ちゃぶじょと共にアクションを。ジェンダー問題に取り組む学生を応援するプロジェクト

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Image via Shutterstock

ジェンダー平等や、SDGsの取り組みが加速する昨今。一方で、都立高校入試の合格基準点の男女格差問題や議員による女性蔑視、低すぎる性的同意年齢など、可視化されてきた性暴力・性差別は後を絶たない。しかし、未来は暗闇だけではない。「誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分たちの手で変化を起こそう」と立ち上がり、動きだす若者たちもいる。

一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクション(ちゃぶじょ)もそのひとつ。2021年8月末から、2回目となる「ちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラム(CLP)」を実施する。性暴力・性差別のない社会の実現を目指す学生をサポートする、リーダーシップログラムだ。

おかしい!という現状に対して、楽しく変化を起こしたい

「おかしい!と現状に対して声をあげるのであれば、楽しくやりたい」
「そうだ、ちゃぶ台をひっくり返しながら声をあげれば良いんじゃない?

そんな会話から2015年に設立されたちゃぶじょ。女性をはじめとしたあらゆる性の人が自分らしく生きられるジェンダー平等な社会の実現を目指し、問題意識を共有・発信する場づくりや刑法性犯罪規定改正、性的同意ハンドブック制作などに取り組んできた。

さらに、問題の当事者によるボトムアップの変化を重視し、自分のコミュニティを変えたいと願う学生たちが、仲間と共に効果的・持続的な変化を起こせるようサポートしてきた。なかでも、東京大学、上智大学、創価大学、早稲田大学では、性暴力問題への具体的な取り組みを大学側に求めたり、新入生向けに性的同意ワークショップを導入したり、性について話し合えるコミュニティを作ったりと、日本で性的同意が認識される一助となる活動を意欲的に進めている。

これらの経験から、「ジェンダー平等な社会の実現には、学生を始めとする若い世代が行動を起こせるよう、さらに多くのリーダーを育てるプログラムが必要であると確信した」というちゃぶじょは、2020年のパイロット版を経て、今回、内容をパワーアップしたCLP2021を実施する。

2021年9月から。「学び」と「実践」で学生アクティビストを応援

「ちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラム2021」

プログラム参加者は、ジェンダー問題に関する知識やアクションを起こすためのスキル・マインドセットを学び、実際に仲間と共にキャンペーン(草の根活動)を立ち上げる。

CLP参加者は、コミュニティの課題に変化をもたらすため、必要な知識・スキル・マインドセットを学び、仲間と共にキャンペーン(草の根活動)を立ち上げる。

プログラムは「Phase1: ジェンダー問題に関する知識を身につける」「Phase2: コミュニティーオーガナイジングの手法を用いてアクションを起こす」という2部構成。

Phase1では、ジェンダー・セクシュアリティ・フェミニズム運動の歴史と論点・身近な社会運動の例、包括的な社会を目指す上で欠かせないインターセクショナルな視点など、ジェンダー問題に取り組む上で大切な知識を学ぶ(2021年9月〜10月実施)。

Phase2では、NPO法人コミュニティ・オーガナイジング ・ ジャパン(COJ)協力のもと、アメリカの公民権運動など、世界中で実践されている社会運動のノウハウをワークショップ形式で身につけることができる(2021年10月〜2022年2月実施)。

「今すぐに起こしたいアクションはないけれど学びたい」という人はPhase1だけ参加することができ、実際にアクションを起こしたい人は、Phase2に進んで実践ができるという仕組みだ。希望者はプログラム修了後も定期的なコーチングや勉強会に参加できるなど、継続的なサポートも充実している。

参加対象者は、高校卒業以上の学生で、性別・年齢・国籍不問。プログラムの全行程に参加できることが条件だ。Phase2参加希望者は、2021年10月〜2022年3月の期間中、自身が所属している大学・大学院・短大・専門学校などを拠点に活動することが求められる。参加費は1000円。奨学生枠もあり、できるだけ多くの学生に参加してほしいという思いが込められている。

ジェンダー問題はみんなの問題。社会を変える仲間に

「ちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラム2021」

2021年8月31日まで、クラウドファンディングサイト「GoodMorning」でプログラム実施のための資金調達に挑戦中。

現在、ちゃぶじょはクラウドファンディングサイト「GoodMorning」で、プログラム実施のための資金調達に挑戦している(2021年8月31日まで)。支援者には、CLP実施報告レポート、オンライン報告会や勉強会への招待、出張オンラインワークショップなどのリターンを提供する。

社会問題解決のための啓発活動は少なくないが、実際のアクションにつなげたり、問題を解決するのは難しい。特に性暴力や性差別などの問題は、不平等な権力関係など、構造的な問題を把握しながら変化をもたらすことが必要だ。学生たちが問題の構造と解決へのアプローチ方法を学び、自身の学校で立ち上がれば、社会にもポジティブな変化をもたらすきっかけとなるだろう。

ちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラム(CLP)2021

募集要項&応募フォーム(8月28日締め切り):
https://chabujo.com/what-we-do/change-leader-programme2021/
クラウドファンディングページ(8月31日まで):https://camp-fire.jp/projects/view/457659

このトピックとかかわりのあるSDGsゴールは?

SDGs5.10


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MASHING UP=インクルーシブな未来を拓く、メディア&コミュニティ。イベントやメディアを通じ、性別、業種、世代、国籍を超え多彩な人々と対話を深め、これからの社会や組織のかたち、未来のビジネスを考えていきます。

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