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先端技術で未来のライフスタイルはどう変わる? KDDIリサーチアトリエがFUTURE GATEWAYプロジェクトを始動

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Image via GettyImages

5GやAI、仮想現実など発展を続けるテクノロジーは、今後私たちの生活をどのように変えていくのだろう。「KDDI research atelier(リサーチアトリエ)」は、先端技術を用いた新しいライフスタイルを推進する取り組み「FUTURE GATEWAY」を始動すると発表した

2021年8月24日にオンラインで開催された記者発表会では、KDDIリサーチアトリエのセンター長、木村寛明さんをはじめとするプロジェクトのメンバーが、FUTURE GATEWAYの取り組みや目指す未来を語った。

生活者の先進的なライフスタイルをサポート

KDDI research atelierのセンター長の木村寛明さん

「FUTURE GATEWAY」を始動するKDDIリサーチアトリエのセンター長、木村寛明さん

画像提供:KDDIリサーチアトリエ

FUTURE GATEWAYが目指すのは、2030年に多くの人々が豊かなライフスタイルを実現できる社会。それを実現するために着目したのが、すでに先駆的なライフスタイルを実践している生活者たちだ。常識や制約にとらわれない自由なライフスタイルをより身近な選択肢にするために、先端テクノロジーを用いて彼らが抱える課題を解決し、新たなライフスタイルの実現につなげるという。

「数十年前は、企業のような大きな組織が提供するサービスやプロダクトで、個人のライフスタイルが作り上げられていた。しかし現在は、インターネットが普及したことで個人の発言が活発化し、生活様式も多様化してきている。そこで企業ができることは、先進的な生活をする人たちをいかにサポートできるか。私たちの持つテクノロジーで、未来のライフスタイルを実現していきたい」(木村さん)

FUTURE GATEWAYでは先進的な生活者を、「能動的に世界の制約や境界を越えていく人々」として「越境走者=t’runner(ランナー)」と呼び、未来のライフスタイルをリードする存在として位置付けている。発音しない「t’」の文字が表すのは、trans-「越える」 、つまりtransform「世界を変える」、transfer「未来に届ける」、transparent「境界を透明にする」などの活動指針。プログラムに参加するt’runnerは、コミュニティでの議論や企画、ワークショップに参加し、新たなライフスタイルの実現へ携わることができるという。

コミュニティとともに作る新しいプロジェクトの形

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t’runnerの一人としてFUTURE GATEWAYに参画する、Address Hopper CEOの市橋正太郎さん。『パレットーク』編集長の合田文さんや、arca CEOの辻愛沙子さんなど、他にもさまざまな業界のリーダー陣がt’runnerとして参加する。

画像提供:KDDIリサーチアトリエ

プロジェクトに参加するAddress Hopper CEOの市橋正太郎さんは、個人の生活にフォーカスしたFUTURE GATEWAYは「夢のような取り組み」と話す。

「新しいカルチャーやライフスタイルを、社会の中で多くの人が選び取れるような選択肢にするには、技術や資本が必要。FUTURE GATEWAYの大きな特徴は、参加者と企業がフラットな関係で併走し、企業が持つ技術を使って、参加者のアイデアを社会実装するところまで実現できる点。本プロジェクトは、先進的なライフスタイルを後押しするものになるはず」(市橋さん)

FUTURE GATEWAYの中心となる、コミュニティのコンセプト策定から携わるqutoriのCEO加藤翼さんは、「新しいライフスタイルを素早く研究し形にしようとすると、これまでの研究の仕方ではアウトプットが出せずに悩む企業も多かった。今回のプロジェクトのように個人に焦点を当てたコミュニティを起点にすることで、流動的で効率的な検証やアウトプットが可能」と、FUTURE GATEWAYの魅力を語った。

第一弾はアドレスホッパーの課題を解決するプロジェクト

第一弾のプロジェクト「ホッピンサウナ」

第一弾のプロジェクト「Hoppin'Sauna(ホッピンサウナ)」。「いつでもどこでも、呼べばサウナがやってくる」をコンセプトに、t’runnerとVIE STYLE株式会社、KDDIリサーチアトリエが進める移動式サウナのプロジェクトで、労働生産性の向上や医療費抑制への貢献を目指す。

画像提供:KDDIリサーチアトリエ

FUTURE GATEWAYがまず初めに着目した先進生活者は、市橋さん自身も実践する、移動型の生活者、つまりアドレスホッパーたち。移動しながら多拠点で送る生活は刺激が多く、たくさんの情報に触れられることから、注目を集めている。一方で市橋さんは、「交感神経が優位な状態が続くために、心身の疲れを感じることが多い」と、課題を抱えていたという。

そこで市橋さんがFUTURE GATEWAYで立ち上げたのが、移動式サウナ「Hoppin’Sauna」のプロジェクト。「疲労を感じやすい移動型の生活者たちを、自動運転や5Gといった先端技術を持つ企業がサポートすることで、アドレスホッパーのライフスタイルが持つ課題を解決できる」と市橋さんは期待を寄せている。

移動型サウナのデザインを手がけるのはNODのCEO溝端友輔さん。溝端さんも個人のライフスタイルをベースとしたプロジェクトは未来の社会にとって大切だと語る。

「通常、建築ではさまざまな人の意見を汲み取って、より多くの人に受け入れられる場所を作る。そうなると個人の課題やニーズをとりこぼしてしまうことも。不確実性が高い現代では、個人のアイデアにフォーカスしてコミットすることが、10年後に社会を変えるような価値観を生むことにつながるはず」(溝端さん)

さらにこのプロジェクトで開発する移動式サウナは、持続可能性にもフォーカスしており、製造プロセスにおいて環境負荷が少ない3Dプリンターや再生素材を使用するなど、サステナブルな設計が施されている。今年度中から実証実験を行い、2023年を目処に自動運転車を用いて開発を進める予定だ。

個人の取り組みを世界に還元する

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記者発表会は、KDDIリサーチアトリエにて行われた。左から、Address Hopper CEOの市橋正太郎さん、qutoriのCEO加藤翼さん、NODのCEO溝端友輔さん、KDDI リサーチアトリエのセンター長、木村寛明さん。

画像提供:KDDIリサーチアトリエ

FUTURE GATEWAYが尊重するのは、個人のライフスタイル。「個人の間でも環境への意識が高まっている。環境に配慮した生活様式をより身近なものにし、世界に還元できるようなプロジェクトを進めていきたい」と、木村さん。

セッションの最後に市橋さんは、「このプロジェクトのゴールの一つとして、人が集まる『FUTURE SPOT』を世界中に作って、人が越境し交流し合えるような世界観が実現できると面白い。さらにそこから新しい枠組みが生まれるといった循環が生まれていくといい」と、今後の展開を語った。

FUTURE GATEWAYの軸となるt’runnerは公式サイトにて応募受付中。このプロジェクトを通して、未来のライフスタイルにどのような変化が生まれるのか期待したい。

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MASHING UP編集部
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