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あなたの会社、IT人材足りてますか? 未来のエンジニアを育成しよう

ラップトップに向かう女性

Gettyimages/Trevor Williams

この数年、社会のあらゆる面でデジタル化が加速した。今後も、社会課題を解決する際にテクノロジーの力がカギになることは間違いなく、企業や行政にとって、IT人材の育成は重要な課題だ。

学生に、無償のオンラインプログラミング学習を提供する「CODEGYM Academy」が、2022年6月入学の受講生、ならびに2022年度の協賛企業の募集を開始した。CODEGYM Academyとは、教育サービス事業を展開するLABOTが、NPO法人CLACKと28社の協賛を受け、2021年度にスタートさせた非営利の取り組みだ。

コロナ禍で学びの機会を失った若者を救いたい

取り組みがスタートした背景にあるのは、新型コロナウイルスだ。コロナ禍、社会のデジタル化が急速に進み、ITエンジニアの人材不足が深刻になる一方、経済的事情により大学や専門学校の中退を余儀なくされたり、海外留学をキャンセルせざるをえなかったりと、学びの継続が困難になった学生は多い。

彼女らの学習機会を奪い、進路を阻むことは、今後の日本経済に大きな影響を及ぼすことが懸念される。そこでコロナを理由に学校生活・キャリアの影響を受けた全国の学生を対象に、情報工学の初学者であっても学歴不問で、国内IT/Web企業へのエンジニア就職が目指せる水準まで学習・キャリア支援を行うべくCODEGYM Academyがスタートしたのだ。

全国の隠れた優秀人材と接点を持つことができる

2021年度の協賛企業は、全44社(2021年8月25日時点)にのぼり、GMOインターネットやGoogle、アクセンチュアなど大手企業のほか、渋谷区や福岡市といった行政からの協賛も獲得。こうして第一期の活動では、賛同企業による協賛、クラウドファンディング、LABOTからの拠出金、合わせて25,312,500円の協賛金が集まった。

今期も協賛企業を広く募集しており、協賛企業は「ロゴの掲載」や「求人情報のテキスト展開」、「共同プレスリリースなどへのコメント掲載」に加え、出資金に応じたリターンを得ることができる。しかし最大のメリットは、全国に点在しているポテンシャル人材、学び続ける力を持った意欲的な卒業生と接点を持つことができる点と言える

若手IT人材への教育投資こそが、日本におけるテクノロジー産業全体として、世界にチャレンジしていくうえでの長期的な社会投資であると信じています」(LABOT代表取締役 鶴田浩之さん)

また女性エンジニアは、男性エンジニアの約4分の1に留まるという。CODEGYM Academyでは、IT業界のジェンダーギャップ縮小を目指し、受講生の男女比率50%を目標に掲げ、女性の応募を増やすための説明会なども実施。賛同企業は、協賛を通して業界の盛り上げに貢献できる。

全国から受講生が集結。グループワークを通して開発経験を積む

キーボードを打つ手

Gettyimages/Oscar Wong

2021年度は、春秋2回の受講生募集を行い、全国47都道府県から1,000名以上のエントリーがあった。春秋合わせて638名が入学し(春入学は108名が卒業、秋入学は入学者の35〜40%が卒業着地予定)、入学者のうち約87%は「大学・短大・専門学校生」。そのうち半数以上が大学で文系学科に所属する生徒であり、プログラミング未経験者は全体の52%と、情報工学専攻者以外にもリーチする結果に。

プログラムの修了に必要な時間は、合計およそ800〜1,000時間だという。受講生は毎週課されるグループワークなどを通し、協調性を育み、チーム開発の経験を積んでゆく。プログラム最終課題まで取り組んだ受講生は履修証明書を取得でき、就職活動に活用することができるのが魅力だ

受講生からは「毎週異なる受講生とともに課題に取り組み、グループワークにおけるさまざまなポジションを経験できた」、「解を探るための検索・調査能力がアップした」、「エンジニアと交流する機会もあり、企業を知るきっかけとなった」、「コロナ禍において『仲間』の存在を感じながら、ともに学ぶことの心強さや、自分の書いたコードが動く快感を得られた」などの感想が寄せられている。

厳しい学習環境で受講生のスキルアップを

これらの2021年度の実績やノウハウをもとに、2022年度の受講生募集では、さらなるブラッシュアップをはかる。まず、前回1.06〜1.3倍相当であった選考倍率を、1.75〜3倍相当へと引き上げ、厳しい選考を実施することで、より高い意欲を持つ希望者を集める。さらに、長期間にわたるコミットが必要であることを理由に退校を選択する受講生が多かったことから、学習プログラムを6か月から4か月に濃縮することで受講生の完走率アップをはかるなど、より満足度の高い開校を目指す方針だ。

一方、無断欠席2回で強制退校となる厳しい出席管理体制や、中途半端なコミットメントでは決してクリアできない一定の難易度に設定された、米ハーバード大学のクリエイティブ・コモンズライセンス「CS50x」をコア教材に据えた質の高い教育は継続

これにより、修了生は「CS/アルゴリズム的思考力、プログラミングスキル」や「完全オンライン前提での業務コミュニケーション力」、「チーム開発を含む2回以上のプロダクト開発経験」を身につけることができる。無料スクールのため、受講生には内発的な動機づけが求められ、「やり抜く力」が鍛えられるのも特徴だ。

ITエンジニアが慢性的に不足している今、多様なバックグラウンドをもつエンジニアを育成することは、業界にとって新たなイノベーションをもたらしてくれるはず。協賛は企業、個人の双方から募っている。共に、業界の未来を広げていこう。

CODEGYM Academy:https://academy.codegym.jp
協賛支援はこちら:https://academy.codegym.jp/sponsors/

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多田亜矢子
編集&ライター。2006年、マガジンハウスに入社。雑誌『Hanako』『GINZA』編集部に勤務し、ビューティ、ファッション、グルメなどを担当。現在はフリーランスとして「Hanako.tokyo」や「FUDGE.jp」などで活動中。

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