画像提供:日本電気(NEC)
小・中学時に米国での生活経験を持ち、大学ではソーシャルマーケティングを専攻。大学時代の講義で、外部講師であった日本電気(NEC)社員から自社の環境や社会課題への取り組みを知り志望し、 2007年に入社した岡村麻美さん。海外案件のSI業務に携わった後、2020年に社内公募で自社クラウドサービス開発部門へ。3児の母でもある彼女の経験と課題意識とは。
岡村麻美(おかむら・あさみ)
2007年に新卒でNECに入社。入社以来リテール部門で海外案件のSI業務に携わった後、2020年に社内公募で自社クラウドサービスの開発部門へ。3児の母として育児と仕事の両立に奮闘中。
自ら手を挙げ、 入社2年目で海外案件に参加
自律的に築いてきたキャリアについて話す岡村さん。
画像提供:日本電気(NEC)
子どものころに海外で暮らしていた経験から、海外インターンシップを運営するNPOに参加していました。しかし、非営利団体の活動の難しさに直面。その解決手段として興味を持ったのが、社会課題の解決にマーケティングの考え方を活用する「ソーシャルマーケティング」でした。
たとえば環境問題など、持続可能な社会を実現する上での課題解決にも有効ではないかという考えから、大学でソーシャルマーケティングを研究。そんな折、大学内でNEC社員が外部講師を務める講義を受ける機会がありました。
テーマは環境問題に対する企業の取り組み。ここで、NECが事業を通して社会課題の解決を図ろうとしていることを初めて知り、まさに私の志向に合った企業だと実感しました。
大学ではプログラミングを学び、ITの世界もおもしろそうだと思っていたこともあって、NECでのキャリアを選択しました。入社後は、技術を身につけたいという想いからSEを志望。エンタープライズビジネスユニットに配属され、小売業のSIに携わることになりました。
私はITを専門に勉強してきたわけではありません。でも、過去に培った「語学力」と「異文化交流」という強みがあります。だからこそ、配属当初から「海外の案件に関わらせてほしい」と強く希望。2年目から、自分の強みを活かすチャンスを与えてもらいました。
グローバル連携のプロジェクトで得たノウハウで事業に貢献
NEC玉川オフィスでのひととき。ガラス越しに多くの日差しが入り込み明るい雰囲気。
画像提供:日本電気(NEC)
2年目から関わることになったのは、主にアメリカでの開発案件でした。お客様は現地の流通小売企業。NECの米国現地法人と協業しながら、日本国内で得た知見をもとにコンサルティングを実施しました。お客様にフィットするシステムを提案し、開発プロジェクトのマネジメントを担うことになりました。就労ビザを取得して1年の半分は米国で暮らす日々。
特に大変だったのが、文化や価値観の違う海外のスタッフと連携しながらプロジェクトを進めていくことでした。システムの製造はインドの企業にアウトソーシングしていました。
しかし、海の向こうのエンジニアと品質会計(※1)をもとにした最終的なゴール設定や目標管理など、品質向上に向けた目線がなかなか合いませんでした。とても苦労しながら、何度も根気強くコミュニケーションを重ねることで、ようやく開発を成し遂げました。
このとき得たノウハウを社内で共有したいと考え、インド企業との契約や開発マネジメントに関するガイドラインを作成。社内ポータルで展開しました。ガイドラインを読んでくれた方から「とても参考になった」という声をもらえたことが、うれしかったです。
小さいけれど、自分なりにNECのグローバル事業の発展に貢献できたかなと思っています。
※1 品質を確かな根拠をもって説明するソフトウェア品質管理手法。バグ件数を主軸として目標管理することで目的を実現する。
キャリアを高めながら、社会課題解決を。社内公募で新たなポジションに挑戦
NEC玉川オフィスの社員コラボレーションスペース「BASE」で同僚との会話を楽しむ岡村さん。
画像提供:日本電気(NEC)
10年以上にわたって海外案件に関わり、この間に私は3人の子どもに恵まれました。育児と両立しながらキャリアを重ねてきて、大きな転機が訪れたのは入社14年目、2020年のことでした。
当時、3人目の子どもを出産して復帰したばかりでしたが、今後のキャリアについて考えるところがありました。そんな時、社内人材公募制度“NEC Growth Careers”で、もっと自分の力を発揮できそうなポジションに出会いました。
それは、NECの自社クラウドサービスの開発。SI事業でAWSやAzureを手がけた経験があり、クラウドには興味があったので、思い切って応募し、選考を経て異動が決まったのです。異動先では、クラウドサービスのISO認証取得のための外部監査機関の監査対応を担当しました。
私にとっては未知の領域でしたが、懸命にキャッチアップして4つの認証取得を達成。結果として監査を大幅に効率化できたこともあり、外部監査機関から「迅速かつ丁寧な対応力」がNECのStrengthのひとつとして評価されました。
この成果は事業部内でも評価にもつながり、MVPとして表彰してもらいました。NECは自ら手をあげて挑戦すれば、 チャンスを得られる場だと実感しています。子どもが大きくなったら、また海外事業にも関わってみたい。単にSIとしてではなく、NECならではの技術やサービスをグローバルに展開していきたいですね。
自分のキャリアを高めながら、NECの事業を通して社会課題の解決に貢献していく。そんな仕事に挑戦し続けていきたいと思っています。
“Code of Values”を指針に
私はCode of Values(※2)のなかでも特に「心は情熱的、自らやり遂げるように」という行動基準を重んじています。ここ数年、NECの変革は目覚ましいものがあります。チャレンジ精神が尊ばれ、たとえば社内公募制度も通年で実施され、誰もが自由に応募できる。「心は情熱的、自らやり遂げるように」という姿勢で臨めば、仕事も、育児も諦めることなく、やりたいことを実現できる。私自身、それを率先して示していきたいと思っています。
※2 「Code of Values」:NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準
画像提供/日本電気(NEC)
Tag
イベント
おすすめ
JOIN US
MASHING UP会員になると
Mail Magazine
新着記事をお届けするほか、
会員限定のイベント割引チケットのご案内も。
Well-being Forum
DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、
オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。