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「隕石」に当たったら、とりあえずやってみる! イベント事業部をパワフルにまとめ上げる事業部長の流儀

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堤さん

画像提供:朝日放送テレビ

朝日放送テレビ(以下、ABC)で事業局イベント事業部に所属する堤 万樹子さん。2022年からは部長職として、チームをまとめあげている。育休・産休・時短勤務を経て、なお第一線でキャリアを描き続ける堤さん。あふれんばかりのパワフルさが印象的な彼女の、パーソナリティに迫る。

堤 万樹子(つつみ・まきこ)
1997年に入社し、報道局ニュースセンターへ配属され、報道カメラマンとして活躍。その後は事業局事業部員、総合ビジネス局テレビ営業部員、広報局OPEN↑推進部 を経て、総合編成局編成課長となる。2022年からは事業局イベント事業部の部長を務める。

お客様に楽しんでもらうには、誰よりもまず自分が楽しむこと

堤さんと後輩らとのミーティング

イベント事業部のチームメンバーと、企画の打ち合わせ。お芝居からコンサート、展覧会まで、手がけるイベントは多岐にわたる。

画像提供:朝日放送テレビ

ABCのイベント事業部は、リアルイベントの企画・立案・実施を担うチームだ。手がけるイベントは、お芝居などの舞台公演やコンサート、展覧会など多種多様。20名ほどの少数精鋭で、さまざまなイベントを作り上げている。

「放送局らしさを活かした、番組連動型のイベントを行うこともありますが、一方で、番組とはまったく離れた独自イベントを企画することも。どんなイベントでも共通して思うのは、『来てくださるお客様に、とにかく楽しんでほしい』ということですね。その一心で、イベントの企画から当日の運営まで、責任を持って回しています」

堤さんは、2022年から部長として勤務。10人強のメンバーをまとめている。メンバーが発案する企画アイデアを検討していくことも、重要な仕事だ。

「企画・立案の段階で一番考えるべきなのは、やっぱりお客様のことなんです。チケットを買って参加してくださるお客様に、満足してもらえるか。価値のあるコンテンツを提供できるか。収益性と共に慎重に考えながら判断します。

うちの部員はみんな個性的で、みんなが思い思いに『好き』を表現してくれますが、ルールなしでやっていくというわけにはいきません。やりたいことと、やるべきことをうまく調整できるように意識しています」

そんな堤さんが今こだわっているのは「いかに部員たちに、仕事を楽しんでもらうか」である。

「この仕事は、コンテンツありきです。そして部員たちは、言わばコンテンツを作る“工場”。彼らがいい企画を出してくれることが、本当に大事なんです。いい企画を出すコツは、自分が誰よりも楽しむこと。だから部長として、いかにみんなに気分よく、楽しんでやってもらえるかを意識しています」

「とは言ってもね、リアルイベントって、本当に難易度の高い仕事なんですよ」と強調する堤さん。リアルイベントは“生もの”で、あらゆるリスクを想定しても、予想外のトラブルは避けられないと言う。

「だから、何かが起きたときの対応も大事。個人で抱え込んでしまうのではなく、リスクを部内で共有してみんなで助け合うことが、リカバリーの秘訣です。部長として、部内全体のトラブルへの対応力を育てるのも、使命だと思っています」

入社後すぐはカメラマン。イベント事業部に異動し、育休・産休へ

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最初の配属は報道カメラマン。10キロのカメラを担ぎ、現場を駆け回った。

画像提供:朝日放送テレビ

堤さんが放送局を目指したきっかけは、大学時代に所属していた、マスコミ就職支援講座だった。

「学生同士で切磋琢磨する中で、テレビ局ってやっぱりおもしろそうだなと思ったんです。私は大阪出身なので、地元で馴染みのあるABCに入れたときは本当に嬉しかったですね」

1997年にABCに入社をした堤さん。最初の配属は、予想外なものだった。

「はじめは、報道カメラに配属されたんです。驚きました。たしかに配属面談のときに『映像制作に興味がある』とは言ったのですが、まさかカメラマンになるとは思っていなくて。臨場感のある現場にドキドキしましたね」

10キロのカメラを担いで、駆け回る日々。大きな刺激を受け成長してきたものの、4年目を迎える際に体力との兼ね合いを考え、異動を決意。このとき異動先として提出したのが、イベント事業部だった。

「カメラマン時代とは、まるで違う毎日になりました。当時のことで強く印象に残っているのは、大型音楽フェスのお仕事です。告知をしたり、映像を作って放送したりという業務に携わりました。もともと興味のあったフェスなので、とにかく楽しくて。楽屋で海外アーティストにお会いできることもあって、テンションが上がりましたね」

「好き」を仕事にできた、充実の日々。イベントの世界に魅了されながら、10年間を駆け抜ける。そして途中2005年には、出産育児のため、産休・育休も取得した。

「育休明けは時短勤務で復帰しました。その後異動し、営業、CSR、編成などのデスクワーク寄りのお仕事をしましたね。イベントのお仕事は大好きだったのですが、ワークライフバランスの観点で、いったん諦めたんです。ただ、夫が子育て・家事に協力的だったこともあり、わりと早いタイミングで、フルタイムに切り替えることができました」

フルタイムであっても子育て中。上司は、堤さんの状況を理解し、仕事量を調整してくれた。

「『できる範囲でしっかりとやる』という働き方ができたので、ありがたかったです」

子育てをしながらも、キャリアを手放すことはせず、パワフルに活躍を続けてきた。

計画通りに進まないのが人生。だから、「迷ったらやってみる」

2021年6月、堤さんはイベント事業部に帰ってきた。自分自身で再び、異動希望を出した形。もう一度、アクセル全開で仕事を楽しもうと思ったからこその決断だった。

「子どもが、高校生になったんです。まだまだ手はかかりますが、『そろそろ自分のやりたいことをやってもいいんじゃないかな』と思って。そのときに頭に浮かんだのが、やはりイベントのお仕事でした。

20代半ばという働き盛りの時期をイベント事業部で過ごして、楽しかった思い出が強くて。それを、大人になった今の立場で体験してみたいって思ったんです。大好きなイベントの仕事に戻ってこられて、幸せですよ。会社には感謝しています」

20代のころに得たノウハウを活かし、異動直後から即戦力として活躍。1年が経過したタイミングで、予想外の打診を受ける。

『部長になってほしい』と、上司から声をかけられたのです。イベント事業部に戻って1年で管理職になるなんて、まったく想像していなかったので、驚きました。『いつか自分が管理職向きの人間に熟成されたら、そのときに声がかかることもあるのかな』と漠然と思っていたくらいで、私にはまだ早いのでは……。と思ったりして。

ただ私、予想外のことが人生に起こったときは『迷ったらやってみる』って、決めてるんです。出産をして思ったのですが、人生って、計画通りに進むものじゃない。ほとんどの物事が、突然起きる。まるで隕石が空から降ってくるみたいな感じで、“万全の体制”が整うのなんか待ってくれはしないんです。だから自分のポリシーに従って、部長になるというお話も、ありがたく引き受けることにしました」

思い切った決断ではあったものの、部長になってからは「良いことばかり」だと言う。

自分で目標を設定して、それに向かって周りを巻き込みながら働くというスタイルは、ワークライフバランス的にも今の自分に合っているように感じます。もちろん、管理職として調整しなくてはいけないことは多いし、大変なことも多いですが……。それでも、自分で裁量権を持てる今の仕事を、意外なほど楽しめていますね」

「女性の一生をフルパワーで楽しんでほしい!」迷える後輩女性たちに伝えたいこと

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イベント事業部に戻って1年で管理職に。大変なことも多いが、「裁量権を持てる今の仕事を、楽しめています」と笑顔で語る。

画像提供:朝日放送テレビ

部長としてのキャリアは、始まったばかり。部員との接し方や、部長としてのふるまい方を、懸命に探っているところだ。

「今はトライ・アンド・エラーの連続。必死です。正直、新しいイベントの企画を考える余白もないんです……。でも、ただ管理するだけの管理職って、つまらないじゃないですか。だから今の目標は、早く余白を持つこと。生活の中でいろいろなことにアンテナを張って、楽しそうなことをたくさんキャッチできる自分でありたいです。

部員たちに『堤さんと話しているとイマジネーションが広がるな』と思ってもらえる存在になりたいですね。それが、イベント事業部の本当の意味でのリーダー像かなと思うので」

部長という想定外の立場にも、タフに向き合う堤さん。それでも彼女は「もしまた次の隕石が急に降ってきたら、そのときはそれに対応しますよ」と笑顔で話す。

「若手社員や新入社員にも、この話をよくしています。彼女たちはよく聞いてくれるんです。『忙しい中、どうして結婚・出産をする気になったんですか?』『決め手は?』って。そのとき私はいつも『隕石にあたったようなものだよ』って答えます(笑)。

『結婚適齢期』とか『この年に出産する』なんて思っていても、スケジュール通りに人生が進むことなんて、まずないんです。だから結婚なら、迷ったらしてしまえばいい。妊娠して仕事を休もうか迷ったら、休んだらいい。転職だって、迷うなら動いてみればいい

迷うってことは、少なからずそうしたいってことなんだから、躊躇せずに全部やったらいいんじゃないかなって思います。そのほうが、人生は無理なく転がっていくんじゃないかと。キャリアに悩んだり、人生設計や恋愛に迷ったりしている後輩たちには、そう伝えたいですね。隕石にあたったら、自分の準備がどうとか考えずに、とにかく対応する! 女性の一生を、フルパワーで楽しんでほしいです」

持ち前のパワフルさで、鷹揚に構えながらキャリアを描いてきた堤さん。唯一無二の魅力をふりまきながら、イベント事業部をまとめ、高みへと導いていく。

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画像提供/朝日放送テレビ

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