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日本発の事業で、世界規模の課題に取り組む。「デル女性起業家ビジネスコンテスト 2023」授賞式

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撮影/MASHING UP

2009年にアメリカで発足し、日本では2017年にスタートした 「デル女性起業家ネットワーク」(以下、DWEN)。その活動の一環として、女性起業家を応援する「デル女性起業家ビジネスコンテスト」を開催している。2度目にあたる「デル女性起業家ビジネスコンテスト 2023」の最終審査結果発表会が 、2023年7月3日都内で開催された。

80名だったDWENメンバーは1年間で800名以上に

事業成長戦略として「テクノロジー」を取り入れる女性起業家の発掘と支援を目的とした、「デル女性起業家ビジネスコンテスト」。一般投票で選ばれた1位から3位の受賞者には、事業拡大のサポートとしてデル・テクノロジーズ製品が贈答される。

会場にはコンテストのファイナリストおよび、DWENメンバーの女性起業家やサポーターが集まった。

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撮影/MASHING UP

オープニングに登壇したのは、デル・テクノロジーズ コンシューマー&ビジネス マーケティング統括本部部長の横塚知子さん。「1年前は80名だったDWENメンバーは、今では800名以上になりました。DWENの活動を強化することで、ビジネスチャンスが広がると信じています」と、コメント。

次に、グローバルコンシューマーリテール&アウトレットビジネス担当 シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Rosandra Silveiraさんが登場。

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撮影/MASHING UP

「ここに集まった方は、粘り強く障壁を壊しながら道を切り拓いている存在。まさに、みなさんのような女性起業家のためにDWENは存在しています。これからも一緒に夢を見て、刺激し合いながら成長していきましょう」とサポートの継続・強化の意思を示した。

DWENは女性起業家を明るく照らす心強い存在

デル・テクノロジーズは、2016年から「女性起業家を支える都市ランキング:WE Cities Index」の調査を実施している。2023年の東京のスコアは、55都市中45位という結果に。

デル代表取締役社長の大塚俊彦さんは、調査結果を引用し「前向きに考えると、日本には伸びるポテンシャルがあるということ。今後も多様なアイデアを持つ女性起業家を支援していきたい」と、発展的な意見を語った。

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撮影/MASHING UP

続いて登壇したのは、第1回目の「ビジネスコンテスト」優勝者、mederi 代表取締役の坂梨亜里咲さんだ。

「女性起業家はまだマイノリティなのかもしれません。でも、スポットライトを当ててくれるDWENのような心強い存在もあります。DWENの力を借りながら、挑戦することをあきらめずに頑張っていきたい」と語り、授賞セレモニーへ繋いだ。

日本発の技術を世界へ発信。世界規模の課題解決を目指したい

授賞式で各受賞者は喜びのコメントと自社の事業紹介、今後の目標についてスピーチした。

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撮影/MASHING UP

第1位に輝いたのは、スペースの村井美映さん。

トラックドライバーに対する時間外労働の上限規制と改正改善基準告示により、運送費の高騰や物流遅延が懸念される、いわゆる「物流の2024年問題」。同社のプラットフォーム「ドラ基地」は、中継地点のシェアと運送業者のマッチングによる「リレー輸送」で、この問題解決を図る。2024年4月にベータ版をローンチする予定だ。

ドラ基地で物流業界と消費者を守ることが、私の使命だと思っています。どんな時も荷物を運んでくれるトラックドライバーとともに、みなさんの生活がますます豊かになることを願いながら、今後も邁進していきます」(村井さん)

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撮影/MASHING UP

続く第2位は、オングリットホールディングスの森川春菜さん。

2018年に福岡県を拠点に起業。橋梁やトンネルなど構造物インフラ点検事業などをしながら、土木・建築現場のDXを推進するべくAI(人工知能)やロボットの開発事業を手がけている。

「コンテストでは、今まで技術者が行っていたカーブミラーの点検業務を、タブレットで行うAIシステムをプレゼンしました。インフラの老朽化は日本だけでなく、世界的な課題。今後は全国展開に留まらず、海外にも弊社の技術を広めたいと思います」(森川さん)

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撮影/MASHING UP

第3位は、インターホールディングスの成井五久実(いくみ)さんだ。

同社は世界唯一の「世界最高値95.5%の真空特許技術」を保有。この真空パックにより、例えば、牛乳の賞味期限は通常の約10倍に伸ばせるという。

「真空特許技術を、原料調達に始まるサプライチェーン全体に組み込むことで、フードロス削減と地球温暖化を同時に解決。日本発の特許技術を世界に轟かせ、世界をよりよく変える挑戦をしていきます」(成井さん)

会場でのネットワーキングパーティでは女性起業家たちと支援する人々の会話が続いた。場の熱気と華やぎが、女性起業家のパワフルな未来を想像させる会だった。

デル女性起業家ビジネスコンテスト

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石上直美
ライター・エディター。出版社にてウェルネス誌・カルチャー誌の編集者として勤務後、フリーランスに。現在は環境・ジェンダー問題などSDGs関連の記事や、ライフスタイル、インタビュー記事を中心に取材・執筆。また、社会問題をテーマとした映画レビューも手がける。

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