1. Home
  2. 九州からアジアにも元気を。JR九州が取り組む、鉄道の枠を超えたまちづくり

九州からアジアにも元気を。JR九州が取り組む、鉄道の枠を超えたまちづくり

Sponsored by talentbook

人物画像

九州一円に広がる鉄道網を保有し、日常生活や多様な経済活動をインフラ面から支えるJR九州。11種のD&S列車とクルーズトレインを運行し、2022年9月には西九州新幹線を開業させるなど、地域活性化に貢献してきた。代表取締役社長を務める古宮洋二さんが、鉄道の枠を超えたまちづくりや、コロナ禍を乗り越えた展望を語る。

古宮 洋二(ふるみや・ようじ)
行橋市出身。1962年11月26日生まれの60歳。九州大学工学部卒。85年4月日本国有鉄道に入り、分割民営化に伴い87年4月九州旅客鉄道(JR九州)へ。2002年7月鉄道事業本部新幹線開業準備室長、06年5月運輸部長、10年6月営業部長、12年6月取締役総務部長、16年6月常務鉄道事業本部長兼北部九州地域本社長、19年6月取締役専務執行役員同本部長兼同地域本社長などを経て、20年6月同総合企画本部長、22年4月に社長就任。

九州から日本全体、アジアへ。あらゆる角度から地域を活性化

古宮さん

九州旅客鉄道 代表取締役社長 古宮さん。これまでJR九州の地域活性化に貢献するプロジェクトを牽引してきた。

画像提供:九州旅客鉄道

JR九州では、“あるべき姿”として、「安全とサービスを基盤として九州、日本、そしてアジアの元気をつくる企業グループ」を掲げている。また、その“あるべき姿”を実現するための“おこない”として、「誠実」「成長と進化」「地域を元気に」という3つのキーワードを大事にしてきた。いまもこれからも、「地域を元気にして、地域とともに成長していく」ことが、私たちJR九州の一番の願いだ。

九州は、全国平均よりも早いペースで人口減少が進み、過疎化や高齢化が深刻な町村も少なくない。そうした課題を解決するために、各県の特色を活かしながら、地域の方とともにまちづくりに取り組んでいくことがJR九州の使命だと思っている。

まちづくりとひと口にいっても、さまざまな活動が含まれる。たとえば、駅ビルやマンションの開発もその一例。駅ビルをつくることで、駅周辺が賑わうだけでなく、新たに数千人の雇用を生むことが可能だ。地元に住み続けてもらったり、九州へのUターンやIターンを検討してもらったりするためにも、働く場所があることはきわめて重要。こうしたハード面からの地域貢献は引き続き必要だ。

一方で、D&S(デザイン&ストーリー)列車と呼ばれる観光列車の運行や、駅を起点として10キロほどのコースを歩く“JR九州ウォーキング”というイベントの実施なども、まちづくりの一環として進めてきた。こうした取り組みを通じて、地域の方が地元の良さを再発見したり、観光客が増えて観光産業が活気づいたり、地元の方が楽しんでおもてなししてくださったりすることも、地域貢献につながると考えているからだ。

このようにJR九州では、地元の方々との関係性を大切にしながら、九州が元気になるための取り組みをあらゆる角度から進めている。九州の中でも、福岡はとくにアジアのゲートウェイとして韓国や中国へのアクセスが良好。地元を盛り上げた先に、日本やアジアにも元気を届けられたら……というビジョンを描いている。
私はこれまで、“明るく、優しく、真面目に”というモットーを掲げて日々の仕事に臨んできた。明るく前向きな姿勢を持っていれば、良い発想が自然に浮かんでくるもの。そこに地域の方々の気持ちを思いやる優しさ、学びを怠らずさまざまなことに誠実に挑戦する真面目さが加われば、事業の成長はおのずと促進されるだろう。

社内初、日本初──。前例のないプロジェクトに挑み続けてきたキャリア

画像①

九州新幹線開業時。古宮さんは当時開業準備室長としてプロジェクトを牽引した。

画像提供:交通新聞社提供

私は工学部機械科の出身。もともと、ものづくりに興味があり、中でもとくに人類の進歩にともなって発展してきた“乗り物”に携わりたいという気持ちが強く、父親が働いていた影響もあって、当時の国鉄に入社した。

入社後、1年ほど鉄道車両のメンテナンスを担当し、列車の運転士を経て、現場の管理者に。その後、運輸部長として車両製造やダイヤ整備の統括、乗務員のマネジメントまで幅広く担当するなど、さまざまな業務を経験。鉄道車両の設計など、ものづくりそのものを担当することこそなかったが、充実したキャリアを歩んできた。

これまでのキャリアを振り返ってもっとも印象的だったのは、2004年3月に部分開業した九州新幹線のプロジェクト開業準備室長として携わったときのこと。2002年7月から準備に取りかかったが、在来線とは仕様やルールがまったく違うため、ゼロから新幹線について勉強する必要があった。
知見不足を補うため、先に開業した長野新幹線や東北新幹線の経験談を参考にしようと、何度も出張を重ねて関係者にヒアリングを行ないながら準備を進めた。また、新幹線の構造物の建設を担当する当時の日本鉄道建設公団(現 鉄道建設・運輸施設整備支援機構)とも打ち合わせを重ね、プロジェクトメンバー全員が同じ方向を向いてプロジェクトを進められるようリードした。

開業当日、始発駅となる鹿児島中央駅にメンバーを集め、皆で新幹線の車両を雑巾で磨いて出発を見送ったことは、いまでも鮮明に覚えている。その後すぐに、新幹線鉄道事業部長として安全運行を担う責任者に。新幹線は日本で一番安全といわれる乗り物。開業の無事を喜ぶ間もなく責任あるポジションに就くことになったが、JR九州として初めての新幹線開業に携われたことはとても光栄なことだ。

また一方で、2013年に運行開始したクルーズトレイン “ななつ星 in 九州”のプロジェクトの責任者も経験。当時、日本国内に前例がない列車をつくろうと、スペインに出張してモデルとなる列車を視察するなど、やはりゼロから出発し、勉強を重ねて運行開始へと導いた。こうしたさまざまな“社内初”や“日本初”のプロジェクトを経験させてもらい、試行錯誤を重ねてきたからこそいまの私がある。

「日本初」 そして「世界初」の取り組みに会社として挑戦する姿勢は今も変わっていない。 たとえば、日本初のATSベースのATO(*1)を開発し、在来線において実証運転を行っており、 世界初となる運転士以外の係員が前頭に乗務する自動運転(GoA2.5)(*2)の実現を目指している。

(*1)ATO:自動列車停止装置、(*2)GoA:Grade of Automation

コロナ禍を「将来を見据えた」計画で突破。西九州エリアに新しい未来を

西九州新幹線開業にあたり、地域を盛り上げるプロジェクトとして公開された「かもめ楽団」SPECIAL MOVIE。

動画:YouTube

新型コロナウイルス感染症が経済に与えた影響は甚大でしたが、JR九州も例外ではなかった。2020年3月、いつもは満員だった通勤電車がガラガラな様子を見て、会社存続の危機を感じたのを覚えている。不動産販売事業は順調だったが、鉄道事業や駅ビル、ホテル、外食産業などは売上が大幅に落ち込み、将来を見据えどうするべきかを真剣に考える必要があった。

そんな中で実施したことの1つが、BPR施策によるコスト削減。たとえば、列車が折り返すたびに行なっていた車内の清掃作業は、現地を確認し、回数を減らしても十分きれいな状態を維持できると判断し、実施回数を見直すことに。また、乗降者数が減少したことを受け、きっぷの販売窓口数の見直しを実施。これについては、人出が戻ってきたいまも、現場の調査を続けながら、どれだけの窓口を確保するのが適切か調査中だ。

そのほかにも一つひとつの業務を見直し、社員が知恵を絞って効率的な仕事の進め方へとシフトしたことで、140億円もの固定費削減を実現できた。 現在は「未来鉄道プロジェクト」を発足し、BPRで培ったスリムな鉄道事業を起点として、モビリティの進化と経営体力の強化に取り組み、九州のまちづくりを牽引する「未来の鉄道」をつくることに今もなお挑戦している。
また、最近の大きなトピックは、2022年9月に佐賀県の武雄温泉駅と長崎県の長崎駅を結ぶ西九州新幹線が開業し、「かもめ」が運行を開始したこと。両県へのアクセスを便利にすることで、経済効果地域の活性化をめざした、西九州エリアの新しい未来をつくるプロジェクトだ。

西九州新幹線の開業にあたっては、地域を盛り上げる取り組みができないかと、“私たち、かもめ。”プロジェクトを展開し、一日限りの“かもめ楽団”を結成。これは、沿線に住む皆さまに参加を促し、歌ったり楽器を演奏したりしてもらおうというもの。地域の方に喜んでいただけただけでなく、ホームページやSNSを通じて全国に発信し、「JR九州は地元密着度がすごい」といった言葉もいただくことができた。

また、西九州新幹線の開業にあわせて新しいD&S列車“ふたつ星4047”も運行開始するなど、西九州エリアを盛り上げるさまざまな取り組みが進行中だ。コロナ禍では、社員たちがとても前向きに変化に対応してくれたことも印象深い。たとえば、駅業務が少なくなったことから、一部の社員が一時的に地元企業に出向した際には、出向先で得た経験を当社での仕事に活かし、さまざまな学びを持ち帰ってきてくれた。
また、出向した社員から、「JR九州ほど挨拶をする会社はないですよ」といった声が多くあがり、自然と挨拶を交わす文化が根づいている当社の魅力について、あらためて認識できた。この文化をこれからも大切にして、明るく元気な会社にするしくみを作っていきたいとより強く思った。

JR九州が“あるべき姿”を実現するために掲げる“おこない”のうちの1つ、「成長と進化」には、「苦しいときこそ挑戦し、新しく生まれ変わろう」という想いが込められている。社員たちはまさにそうした姿勢を体現してくれ、当社には積極果敢に仕事と向き合う社風があると自負している。

JR九州だからこそできること。地域とつながり、九州を活性化させる取り組みをこれからも

画像②

多くの人で盛り上がった「ななつ星 in 九州」の開業時。

画像提供:九州旅客鉄道

現在は、鉄道収入がコロナ禍前の9割ほどにまで回復。私たちは2023年度を新しいスタートの年だと位置づけ、この数年間で停滞してしまったことを含めて、さまざまなことに挑戦していく。そして、組織全体でより明るく元気に、地域と一緒に何ができるのかを模索していきたいと考えている。JR九州では現在不動産事業が収入の多くを占めているが、九州にお住まいの方々からは、いまもまだ「JR九州は鉄道の会社」と認識されていて、鉄道事業に大きな期待が寄せられている。

一方、地方に行けば行くほど人口減少は深刻なうえに、車を1人1台所有するような車社会化も進んでいる。利便性の高い道路が開通していることもあり、一部線区の鉄道収入はピーク時の8~9割減という状況で、列車の本数を削減したり、駅の体制を見直したりといった措置を取らざるをえないのが現状だ。そうした状況に寂しさを感じる地域住民の方々も少なくない。
私たちには、会社の経営状況を含め、地元の方たちに向けて丁寧に説明する義務があり、同時に、鉄道を走らせることだけでなく、地域を盛り上げる取り組みに積極的に関わっていきたいと考えている。

たとえば現在、駅舎を地域の方に活用していただいたり、古民家を改修して旅館を開業したりといった取り組みも進行中だ。これ以外にも、まだまだJR九州だからこそできることがあるはず。地域とのつながりを大事にしながら、九州を元気にしていきたいと思っている。

まだ動き出していない領域、私たちがまだ気づいていない領域も含めると、JR九州には挑戦のフィールドが無限にある。そうした環境を楽しめる、明るく前向きで、挑戦意欲に満ちた人にぜひ入社し活躍していただきたい。「窮地にあるときこそ、新しいJR九州が生まれ変わるチャンスだ」と言ったが、行動を起こさなければ、ピンチはいつまでもピンチのまま。危機的な局面でこそ挑戦を重ね、これからも新たな一歩を踏み出せる組織であり続けたい。

※ 記載内容は2023年4月時点のものです

九州旅客鉄道についてはこちら
九州旅客鉄道の事業についてはこちら
九州旅客鉄道の採用についてはこちら

talentbook

  • facebook
  • X

    おすすめ

    powered byCXENSE

    JOIN US

    MASHING UP会員になると

    Mail Magazine

    新着記事をお届けするほか、

    会員限定のイベント割引チケットのご案内も。

    Well-being Forum

    DE&I、ESGの動向をキャッチアップできるオリジナル動画コンテンツ、

    オンラインサロン・セミナーなど、様々な学びの場を提供します。